■無限地獄に苦しめられた『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』
『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』(1985年、バンダイ)は、大人気アニメがモチーフとなったアクションゲームである。
発売は12月でクリスマスシーズンと重なったこともあって、当時プレゼントに買ってもらった人も多いのではないだろうか。だが、マリオのようなジャンプを中心としたアクションと違い、空を飛ぶQ太郎の動きは癖が強く、慣れるのに一苦労だった。
さらにプレイヤーを苦しめたのが、ほんわかとしたゲームの雰囲気とは裏腹に「地獄」という恐ろしい名前のついたとんでもないトラップの存在だ。
穴に落ちるとこの「地獄」に送り込まれるわけだが、そこは本当に背景が真っ暗で、足場がどこにあるのか分からない上、Q太郎の特徴である飛ぶこともできないステージである。
地獄では、見えない足場から落ちたり敵にやられたりしても残機は減らずにやり直しできるので、「何回でも挑戦できるなら大したことないじゃん」と思うかもしれない。だが、実はクリアするまでこの地獄は抜け出せないのだ。
真っ暗闇の空間を手探りで進みながら、「失敗したらやり直し」という作業を延々と繰り返さないといけない。まさに無限地獄のようなトラップなのである。最初は真っ暗な画面に絶望し、攻略法も分からずに泣く泣くリセットしたプレイヤーも多かったことだろう。
■理不尽なゲームオーバーだらけ『ミシシッピー殺人事件』
『ミシシッピー殺人事件』(1986年、ジャレコ)は、豪華客船内で起こった殺人事件を主人公の探偵チャールズが解決していくアドベンチャーゲームだ。
アクションゲームでもないのに、どのようなトラップが仕掛けられているのか不思議に思う人もいるかもしれない。実はこのゲームの舞台である客船内には、落とし穴が存在する客室や、突然ナイフが飛んでくる客室があり、そのトラップにハマると即ゲームオーバーになってしまう。
軽い気持ちで探索したら、あっという間に即死……。何が起こったか分からず、呆然とした記憶が蘇る。そもそも事件すら発覚していない段階で落とし穴に落ちてゲームオーバーになるなんて、いったい誰が予想できるというのか。本当に理不尽なトラップ部屋だった。
当時ファミコンソフトの値段は大体5000円程度。今のゲームと比べたら安いかもしれないが、当時の子どもにとっては大金で、年に1~2本買ってもらえたら御の字だったのではないだろうか。
そんな状況もあって1本のゲームをできるだけ長く遊べるよう、あえて難易度を高く設定していたという。また、ノーヒントでのクリアが困難で、攻略本の情報が必須というゲームまで存在した。
とはいえ難易度の高すぎるゲームを何度もトライして、ようやく難所を突破できた時の喜びや達成感はひとしお。そういう部分に楽しみを見いだせたのも、ファミコン時代の良さだったのである。
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