『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1998年から連載が始まった冨樫義博氏の人気漫画『HUNTER×HUNTER』。現在は休載中ではあるが、冨樫氏のSNSではこのところ頻繁に原稿の進捗状況がアップされており、連載再開への期待も高まっている。
そんな同作には魅力あふれるキャラクターが多く登場する中、存在感は大きいものの強さが未知数のままになっている実力者もいる。
具体的な戦闘シーンが描かれていないため、どのような念能力を使うのか不明な者、状況が一変したことでその後の強さがどうなったのか不明な者など、さまざまである。
そこで今回は、主要キャラクターの師匠として存在感を示したキャラたちを振り返り、依然未知数な部分について探ってみたい。
※本記事には作品の内容を含みます。
■強化系の心源流拳法師範代
天空闘技場でゴンとキルアが出会い、念能力の教えを受けたのがウイングだ。彼はハンター協会会長アイザック=ネテロが師範を務める心源流拳法の師範代で、"ビスケ"ことビスケット=クルーガーの弟子だった人物である。
ハンター試験合格者に念能力を教える裏ハンター試験の試験官を任されていたことから、念能力者としてたしかな実力を持っているのは疑う余地はない。そしてウイングの念の属性に関しては水見式で強化系と判明しているが、その具体的な能力は謎に包まれている。
天空闘技場ではちぎった本のページや花を強化してジュースの缶を切り裂いたり、花瓶に突き刺したりしていた。また天空闘技場の200階クラスの闘士カストロの試合を見て、対戦相手であるヒソカ=モロウの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を使ったトリックも見抜いていたようだ。
ただし、ウイングの師であるビスケは、かつての教え子を「ひよっこウイング」と呼び、「覚えが悪い分 教える方には向いてるかもね」と評している。
とはいえ、ビスケが指導してからそれなりに月日が経っており、その後の成長度合いについては彼女も把握していない様子。ビスケは「磨けば光るモノ」に心がときめく性質があり、そんなウイングを指導したということはゴンやキルアと同じように“原石”だと感じ取った可能性は十分ありえる。
また、ハンター試験でヒソカは試験官であるサトツやメンチに敵意のあるオーラを向け続け、攻撃するよう挑発していた。これはヒソカが彼らの強さを認め、戦いたがった証拠でもあるが、天空闘技場でウイングに出会った時は特に興味を示していない。
ウイングが自身の実力をうまく隠していたのか、それともヒソカに目をつけられるほどの強さではないのかは、現時点では分からない。いつかウイングの念能力が明らかになり、彼の本気の実力が発揮される日がくることを楽しみに待ちたい。
■クラピカに念能力を教えた師匠の実力は?
イズナビはハンター試験に合格したクラピカに、念能力の基礎を教えたプロハンターだ。マイペースではあるが論理的で、生意気な態度のクラピカにも根気強く対応する柔軟性を持っている。
「一人で戦いぬける力がいる」というクラピカのむちゃな要求に対して、イズナビは念能力の威力や精度を飛躍的に高める「制約と誓約」について教えるなど、真摯に的確なアドバイスを送った。“緋の眼”を発現した状態のクラピカのオーラの総量や質の変化に気づいたことからも、念を見極める能力は相当高いと思われる。
暗黒大陸編ではクラピカの依頼で、カキン帝国の第六王子タイソン=ホイコーロの護衛任務に就くことになったイズナビ。ブラックホエール号で王子同士の暗殺が繰り広げられる中、今のところイズナビは直接争いに巻き込まれてはいない。そのため、漫画の中では依然念能力の系統すら不明のままである。
ただし、慎重なクラピカがノストラード組の同僚センリツや同期のハンゾーたちとともに重要な任務を託すほど、彼の実力に信頼を置いているのは間違いない。
それにクラピカは念を覚えてすぐに、A級賞金首の幻影旅団の1人であるウボォーギンを倒してみせた。もちろんクラピカ自身の才能と覚悟があっての偉業だが、それを成し遂げることができたのも、師匠であるイズナビの影響が大きいのは言うまでもないだろう。
カキン帝国の王位継承戦に参加している以上、イズナビの活躍が描かれる日も近そうだ。クラピカの師匠がどのような念能力を持っているのか非常に興味深い。


