『鬼滅の刃』アニメ再放送間近! 煉獄槇寿郎の勇姿に、時透無一郎の少年らしい表情…原作派も絶対見逃せない「秀逸なアニメオリジナル描写」を振り返るの画像
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』キービジュアル (c)吾峠呼世晴/集英社 (c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 2026年4月5日から、テレビアニメ『鬼滅の刃』シリーズがフジテレビ系にて全編再放送される(毎週日曜朝9時30分放送開始)。

 2025年7月18日に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』はついに興行収入398.4億円を突破し、4月9日までの上映期間内に400億円の大台に迫るいきおい。本作は3部作ということで、残り2作への期待も高まっている。

 家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すべく鬼殺隊へ入隊し鬼と戦う『鬼滅の刃』は、2019年に第1期「竈門炭治郎 立志編」がアニメ化された。それから映画化の後にテレビアニメ化された「無限列車編」、「遊郭編」、「刀鍛冶の里編」、「柱稽古編」と物語が続き「無限城編」に至る。

 原作漫画に忠実にアニメ化をしていることでも評判の高い『鬼滅』アニメだが、中にはファンにとって嬉しいサプライズでもあるアニメオリジナルの描写も存在する。それらは公式ファンブック『鬼殺隊見聞録』やコミックス巻中に描かれた細かい設定を活かしたものだったが、通常の本編には登場しないそれらのシーンが挟まれることで、“漫画で物語を全部知っている”ファンも見たくなる作品となった。

 『無限城編 第一章 猗窩座再来』はまもなく終映となるが、さらにテレビシリーズが再放送されることで、この先のアニメ展開にも期待が膨らむ。

 そこで今回は、アニメシリーズの再放送でぜひチェックしてほしい、細かい“アニオリ描写”を紹介しておこう。

■父・槇寿郎の勇姿も描かれた無限列車編のエピソードゼロ

 まずはテレビアニメ版「無限列車編」第1話から。この回はすべてがアニメオリジナルストーリーとなっており、炎柱・煉獄杏寿郎が無限列車に乗る直前の物語が描かれる。煉獄が巷で噂になっている切り裂き魔の調査に赴き、牛鍋弁当屋の祖母と孫を守るというストーリーだ。

 煉獄は「無限列車編」より前は柱合会議のシーンに登場するのみで、人物像がなかなか見えてこなかった人物。この回では明るく責任感の強い煉獄の人柄がしっかりと描かれた。

 そして、さらにファンを喜ばせた意外なストーリーが、煉獄が鬼から救ったおばあさん・トミが、20年前にもある柱によって命を救われたことがあるということ。そのおばあさんを救った人物こそ、現役時代の煉獄の父・槇寿郎だったのである。

 原作ではずっと酒を飲んでやさぐれており、良い印象を持てなかった槇寿郎の最盛期の活躍と、その姿があまりにも息子の杏寿郎に似ているというエモーショナルな展開は、ファンを感動の渦に巻き込んだ。

 続いては、「刀鍛冶の里編」で柱らしい活躍を見せた恋柱の甘露寺蜜璃のシーン。「刀鍛冶の里編」第10話「恋柱・甘露寺蜜璃」では、原作にはなかった蛇柱・伊黒小芭内と甘露寺のやり取りが追加され、他の柱同士とは少々異なる関係性が暗示されている。

 それは、甘露寺が戦いの最中、伊黒からしましまの長い靴下をプレゼントされたことを思い出す場面。一見するとそっけないが甘露寺への優しさを見せる伊黒と、突然のプレゼントに「何? 何?」と驚きながらも心底嬉しそうな甘露寺の姿は、『鬼滅の刃』というストーリーにおいては珍しく、あまりにも甘酸っぱいものだった。

 ちなみに「柱稽古編」でもアニメオリジナルの2人の交流が描写され、文通をする様子が描かれている。炭治郎に嫉妬心をあらわにする伊黒の、甘露寺に対する重く不器用だがまっすぐな思いはとてもかわいらしかった。

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