現在放送中のアニメ第2期も大きな話題を呼び、ますます人気を集めている『葬送のフリーレン』。かつて主人公のフリーレンが属していた「勇者一行」は、いずれもが個性と魅力を兼ね備えた優秀なキャラクターであり、実際に魔王を討伐した戦績が示す通り、メンバー全員が規格外の力を誇る。
一見すると戦闘タイプではなさそうな僧侶・ハイターですら、フリーレンが「化け物」と表現するほどの実力者だ。今回は、ただの酒好きの破戒僧ではないハイターの、ケタ外れの実力を振り返っていこう。
※本記事には漫画『葬送のフリーレン』の内容を含みます。アニメ化されていない部分の内容も含まれているため、漫画未読の方はご注意ください。
■人間離れした膨大な魔力量
1000年以上生きているエルフのフリーレン、屈強な肉体を持つアイゼン、圧倒的な強さを誇るヒンメルらは、いかにもただ者ではない存在感を放っている。だがハイターは一見すると「ただの僧侶」のように思える。
ハイターは体格も性格も決して戦闘向きとはいえず、単なるサポート役に思えてしまうかもしれない。しかし、実はハイターも人間離れした存在。人間としてはありえないほどの魔力量の持ち主であることが分かっている。
ヒンメルたちがフリーレンをパーティに誘った時のことだ。その時、ハイターはフリーレンを見て「魔力は私の五分の一くらいですね。 まぁまぁといったところです」と話している。
ふだんのフリーレンは魔力を制限しているため、その状態の5倍といってもそれほど多くないと感じるかもしれない。これはフリーレンの魔力制限を見抜けなかった、ハイターの少し生意気な一面を描いたエピソードのようにも見える。
しかし、このセリフには恐ろしい事実が隠されている。魔力制限をした状態ですら、フリーレンの魔力は100年ほど研さんを積んだ魔法使いに匹敵するのである。これは七崩賢「断頭台のアウラ」の証言からも間違いない。つまり、フリーレンは日頃から、常人では到達できないレベルの魔力量に偽装しているのだ。
そしてハイターには、その5倍の魔力があるという。単純計算で、魔法使いが数百年もの研さんを積んだことで得る魔力量に相当すると考えていいだろう。単純な魔力の多さだけで強さは決まらないとはいえ、人間でありながら、しかも10代か20代そこそこの年でそれだけの魔力を持っているのは、どう考えても異常である。
また、後にハイターがフリーレンの魔力制限を指摘する描写もあるため、初見時は気づけなかったとしても、一緒にいるだけで見抜けるほどの観察眼の鋭さも持ち合わせているようだ。
■最強クラスの信仰心が武器
ハイターの実力を語るうえで欠かせないのが、「女神の加護」だ。
その真価が最も発揮されたのが、七崩賢「奇跡のグラオザーム」との戦いである。グラオザームは恐ろしい精神魔法の使い手で、作中最強クラスの魔族「黄金郷のマハト」ですら、相性の悪さから戦いを避けていたほどである。
グラオザームが使う「楽園へと導く魔法(アンシレーシエラ)」は、対象に理想の夢を見せ続け、無防備になったところを狙って仕留めるという凶悪な魔法である。フリーレンもその効果からは逃れられず、ヒンメルとともに幻影の世界に囚われてしまう。
この時、唯一グラオザームの魔法から逃れたのがハイターである。ハイターは強い女神の加護によって守られているため、強力な精神魔法も弾き返すことができたのだ。これには百戦錬磨のグラオザームも「貴方は余程敬虔な僧侶のようだ」と驚きを隠せていなかった。さらに、この魔法を防げた僧侶はハイターが初めてだという。
その後もハイターは、防御魔法とみられる魔法でヒンメルとフリーレンを守り、グラオザームの攻撃を防ぎ続けた。グラオザームには「時間稼ぎ」と言われていたが、七崩賢を相手に長時間防戦できること自体、相当な実力がないとできない芸当だろう。


