長く続く『ガンダム』シリーズのアニメにおいて、それぞれの物語の最終回は多種多様な描かれ方がされてきた。ハッピーエンドやバッドエンド、そのどちらとも言えないものもあり、視聴者によって捉え方が異なる終わり方もある。
そんな本編のラストに付け加えられるエピローグの部分では、物語の後日談や、主人公から離れた場所での重要シーンがサラッと描かれ、視聴者を驚かせることもあった。
そこで今回は『ガンダム』シリーズで描かれたさまざまなエピローグの中から、多くの視聴者に衝撃を与えたサプライズ展開を振り返ってみたい。
※本記事には、各作品の核心部分の内容も含みます。
■最高のニュータイプの完全復活を示唆(機動戦士ガンダムZZ)
テレビアニメ『機動戦士Zガンダム』の主人公カミーユ・ビダンは、パプテマス・シロッコとの最終決戦を経て、精神崩壊を起こしてしまったことは有名だ。続編の『機動戦士ガンダムZZ』にもカミーユは登場するが容態はまだ回復途上であり、ジュドー・アーシタらとは思念によって会話するような場面も見られた。
ところが『ガンダムZZ』の最終話でジュドーとルー・ルカが木星へと旅立ったあとのエピローグにカミーユが登場。『Zガンダム』時代からのガールフレンドであり、つきっきりでカミーユの看病をしていたファ・ユイリィと一緒に、元気に海岸線を駆ける姿が描かれたのである。
セリフこそなかったが、精神崩壊していた時とは別人のような回復ぶりで、ファと手をつないで恋人同士のようにはしゃいでおり、カミーユの復活を示唆するような描写だった。
最後は、木星へと向かう資源採掘艦「ジュピトリスII」の中から宇宙を眺めるジュドーとルーのシーンで物語は幕を下ろすが、小説版ではこのシーンで無意識のうちにカミーユに別れを告げるジュドーが描かれている。
■未来への希望を象徴する光の存在(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ)
テレビアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の最終回となる第50話「彼等の居場所」のエピローグでは、主人公の三日月・オーガスが散ったあとの後日談が描かれている。
その中でもっとも衝撃的だったのは、やはりヒロインのアトラ・ミクスタが、三日月にそっくりな少年を生み、育てていたことだろう。
第47話「生け贄」で三日月が、もう1人のヒロインであるクーデリア・藍那・バーンスタインに「俺の子どもも育ててくれる?」「まだできてるかは分かんないんだけど」と告げており、前フリはあった。だが、それが現実のものになったことで驚いた人もいるはず。
ひと目で三日月とアトラの子だと分かる容姿をした男の子の名は「暁(あかつき)」で、三日月と約束した通り、クーデリアもアトラと一緒に育てていることが分かって安心する。
物語の終盤、鉄華団は反逆者の烙印を押されて粛清の対象となり、三日月はなるべく多くの仲間を生かすために戦って命を落とした。主人公が明確に死亡する展開は『ガンダム』作品の中でも珍しく、そんな彼が命がけで守り通した生命がつながっていくという、印象に残るエピローグである。


