■あまりにも有名なザクによる「ジャイアントキリング未遂」

 OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するジオン軍のサイクロプス隊に所属する新兵「バーナード・ワイズマン」。通称“バーニィ”と呼ばれる青年が搭乗したのが「ザクII改(MS-06FZ)」。ガンダムファンにとって、このザクが成し遂げた偉業は、あまりにも有名だ。

 ザクII改は、一年戦争末期に完成したザクIIの最終生産型で、『ガンダムモビルスーツバイブル 104号』(デアゴスティーニ・ジャパン)によれば、ドムやゲルググとパーツの共有化が図られ、ゲルググに匹敵する性能を持ちながら、新兵にも扱いやすい操縦性だったという。

 しかし、バーニィの撃破目標となったのは、一年戦争最強と謳われるニュータイプのために最終調整が行われていた新型機「ガンダムNT-1」、通称“アレックス"である。

 バーニィの巧みな策でアレックスを森林地帯に呼び込み、ワナを用いながら撹乱。最終的には相討ちのようなかたちでアレックスを行動不能に追い込んだ。

 先にアレックスと戦ったサイクロプス隊戦による損耗があり、バーニィの周到な準備とクレバーな立ち回りが功を奏した面はあるが、ザクII改も一年戦争時の量産機としては破格の性能を有していたのは間違いない。

 アムロ・レイに渡るはずだった最新鋭のガンダムNT-1を中破させたMSとして、ザクII改の名は語り継がれている。


 3月9日の「ザクの日」にちなんで、一年戦争時の最強クラスのザクを振り返ってみた。今回紹介した機体以外にも「サイコミュ高機動試験用ザク」通称“タコザク"や、パラレル作品ではあるものの「サイコ・ザク」など、ザクの最強候補はまだまだ存在する。皆さんが一年戦争時最強だと思うのは、どのザクだろうか。

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