■50年で大魔族と戦える? 誰よりもフェルンを評価するフリーレン

 フェルンの数々の優れた才能を見てきたが、彼女の可能性を誰よりも信じてるのは、他ならぬ師匠・フリーレンだろう。

 第95話で、フリーレンが現存する大魔族についてフェルンに教えるシーンでは「大魔族と戦おうと考えたら駄目だよ」と念押ししている。大魔族といえば、「断頭台のアウラ」のような魔王直属の「七崩賢」や、それに匹敵する存在であり、人間が容易に敵う相手ではない。

 だが、フリーレンは続けて「(フェルンが)こいつらと渡り合えるのは半世紀は先だ」とも言っている。裏を返せば、50年程度の修行でフェルンは大魔族に匹敵する魔法使いになれると予想しているのだ。重ねて言うと、フリーレンですら大魔族との戦闘は困難を極め、「無名の大魔族」ソリテールとの戦いを、「フェルンとシュタルクがいなければ勝てなかった」と振り返るほどである。

 フリーレンですら単独では勝てない大魔族に、フェルンは本当に肩を並べられるのだろうか。たしかなのは、それが単なる師匠びいきとはいえないほどの計り知れない潜在能力を、フェルンが秘めているという事実である。

 

 ここまで、フェルンがフリーレンをも超えうる可能性について探ってきた。1000歳を超える魔法使いを、寿命100年もない人間が超えるかもしれない……そんな未来の可能性を考えるだけで、なんだか胸がワクワクしてしまう。幼いフェルンを育ててくれたハイターには感謝してもしたりない。

 だが、そんなフェルンであっても、フリーレンと肩を並べるには最低でも50年の歳月がかかるとされている。見た目はすっかりお婆ちゃんになっているであろうが、その時の魔法の腕は人類最高峰に達しているに違いない。本編でその姿が描かれるか、期待したいところである。

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