気配遮断に魔法速射、魔力探知…フリーレンを超える逸材『葬送のフリーレン』魔法使いとしての「フェルンの才能」を深掘りの画像
『葬送のフリーレン』DVD(Vol.2 初回生産限定版)(東宝)(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 現在、テレビアニメ第2期が放送され、人気を博しているファンタジー漫画『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人氏、作画:アベツカサ氏)。その見どころの1つが、緊迫感あふれるバトル描写だ。

 特に1000年を生きた魔法使いフリーレンが放つ圧倒的な魔法は非常に印象的で、一度見れば忘れられない。かつて世界を救った勇者パーティーの一員にふさわしい実力者である。

 だが、そんなフリーレンをいつか超える逸材とも言われているのが、彼女の愛弟子・フェルンだ。1000歳超えのフリーレンと比べればまだまだ若いフェルンだが、魔法の才能は凄まじいのひと言。作中の描写を見てみれば、本当にフリーレンを超えてしまう未来を感じさせてくれるほどである。

 そこで今回は、漫画に描かれたシーンを紐解きながら「フリーレン超え」の可能性を秘めたフェルンの才能について探ってみたい。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■卓越した気配遮断と魔法速射…魔族や複製フリーレンとも渡り合う戦闘力

 フェルンの才能は、フリーレンと出会った幼少時代からすでにその片鱗を覗かせていた。

 第2話では、かつての仲間であるハイターに頼まれてフリーレンが幼いフェルンを探すシーンがあるのだが、見つけた際に「捜すのが大変だったよ」とぼやいている。

 フリーレンはその理由を、「卓越した魔力操作による気配遮断」と推察した。まだ魔法使いとも呼べない半人前だった時点で、フェルンはフリーレンを驚かせる能力を持っていたわけだ。まさに末恐ろしい才能である。

 他にも、フリーレン自身が認めるフェルンの才能として、魔法の発動速度が挙げられる。

 フリーレンは魔物との戦闘をフェルンに任せる場面が多いが、その理由を「フェルンが戦ったほうが早く終わるんだよ。 私よりも魔法を撃つのが速いから」と語っていた。この驚異的な速さで遠距離から一撃必殺の「一般攻撃魔法(ゾルトラーク)」を撃つのが、フェルンの勝利のパターンである。

 これらの能力に裏づけられたフェルンの戦闘力はかなり高い。魔法に人生の大半を捧げてきた魔族リュグナーを単独で撃破したり、師匠であるフリーレンの能力を完璧にコピーした「複製体フリーレン」をギリギリまで追い詰め、勝利に貢献したりもしている。フリーレン一行における彼女の戦闘面での貢献度は、非常に大きいといえるだろう。

■ゼーリエの「魔力の“揺らぎ”」を看破した卓越した魔力探知

 「一級魔法使い試験編」でも、フェルンは常人離れした才覚を披露している。

 前述した複製体フリーレンとの戦いもそうだが、それ以上に印象的なのが、第三次試験で大陸魔法協会の創始者ゼーリエが隠す「魔力の“揺らぎ”」を見抜いた一幕だ。

 ゼーリエは、この世に存在するほぼすべての魔法を習得したといわれるエルフの大魔法使いだ。フリーレンの師の大師匠、すなわち孫弟子にあたるフリーレンから見ても、作中最強の魔法使いといっても過言ではないだろう。

 その実力は日常的な魔力偽装にも表れている。長年弟子として育ててきた一級魔法使いすら、彼女が自分の魔力を制限している証である「魔力の“揺らぎ”」に気づくことはできなかった。

 つまり、フェルンは作中最強ともいえる魔法使いの魔力偽装を看破したのだ。しかもフェルンはゼーリエをひと目見た時点で偽装に気づいた様子で「…揺らいでいる」と、なんでもないことのようにつぶやいている。これがフェルンが持つ類希なる才能の1つ、魔力探知だ。

 一方、見破られたゼーリエは珍しく笑顔を見せ、「お前私の弟子になれ」と即座にスカウト。そしてフェルンを「未だかつて魔法使いが辿り着いたことのないほどの高み」へと至る存在だと高く評価した。

 フェルンは「私はフリーレン様の弟子です」と、この誘いを断ったが、ゼーリエに鍛えられたフェルンもちょっと見てみたいかもしれない。

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