■同じ一年なら、チャレンジしたほうがいい

――最初に脚本を読んだときはどんなことを感じられましたか?

生駒 座敷童子が頑張っているお話だなと思いました。私は、せっかく舞台を観るのに、現実を突きつけられるのは嫌だなと思ってしまうんですよね。でも、現実の中にありそうな空想の世界、という塩梅がちょうど私の好みなので、観終わった後に夢だったかもしれないけど、すごく素敵だった、救われたなと思ってもらえるお話になっていると思います。

――今回は小池徹平さんが主演を務めています。実際にお会いになられた時の印象は?

生駒 テレビで見ている印象そのままの本当に素敵な方だと思いました。時折、関西弁が出てくるところもファンの方がキュンとするポイントなんだろうなと思いましたね。座長として私たちを引っ張ってくださっていましたし、小池さんの柔らかい人柄が、いいチームワークを作っているんじゃないかと思っています。

――生駒さんは、近年様々な舞台作品に出演されていますが、ご自身が思う舞台の魅力とは?

生駒 私の性格に合っていると感じます。どうしてもいろいろな場で「時間がない」っていう言い訳を使ってしまいがちなんですが、舞台は限られた稽古の時間で、お客さんに見せられるクオリティにしなければいけない。でも逆に言えば、演出家の方がOKというところまで持っていく必要があるのは、自分の性格的に安心できるなと思います。

 それから、毎回いろいろなお仕事で、自分の中の「できないこと」を課題に挙げているんですが、それをクリアできたという実感を持ちやすいのも舞台だと思っています。舞台をもっとやったほうが今後、映像作品での対応力にもつながるのかなと思っています。あとは、たくさん動くので体力もつく、というのもありますね(笑)。

――その舞台も最近では二人芝居あり、コメディあり、朗読劇ありと幅広く演じています。

生駒 私自身は、あまり幅広いとは考えたことはないんです。何でもできたほうが楽しいし、限定したり、こだわることも必要ないかなと思って、いろいろ出させていただいています。たまに「そんなことやめたほうがいいよ」っていう意見を貰うことがあるんですが、私はちょっとよくわかんないな、って(笑)。

 とりあえずいろいろチャレンジして、結局できなかったらできなかったですし。でも、同じ1年を過ごすならチャレンジするほうが楽しいんじゃないかなと思ってやっています。

――今回は「ミュージカル」への挑戦ですが、事前の準備はいかがですか?

生駒 「こうやると歌える」というのが自分の中にないので、もう丸腰で挑んでいこうと思っています(笑)。ミュージカルで活躍されている方とのお話って、音楽の授業を受けているような感じで、思った以上に専門的な用語も飛び交うし、正直ビビってます(笑)。

 でも皆さんにすごく配慮していただいているので、頑張らないといけないし、頑張れる環境にいさせていただいているというのはすごく感じています。

生駒里奈 撮影/イシワタフミアキ

<プロフィール>
生駒里奈(いこま・りな)
1995年12月29日生まれ、秋田県出身。乃木坂46ではデビューシングルから5作連続でセンターを務め、2018年に同グループを卒業後、俳優業を中心に近年では、舞台『家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂』(25年)、水谷千重子50周年記念公演「CAKUGO 愛と憎しみと追憶と沈黙のミス・フローレンス』(25年)など話題作に出演し、注目を集めている。舞台「どろんぱ」でミュージカルに初挑戦する。

【作品情報】
MOJOプロジェクト -Musicals of Japan Origin project- 第2弾 ミュージカル『どろんぱ』
supported by にしたんクリニック
作・演出:末満健一
作詞:森雪之丞
作曲・編曲・音楽監督:深澤恵梨香
ゲストコンポーザー:和田唱
出演 小池徹平 屋比久知奈
生駒里奈 木内健人 東島京 加治将樹 土井ケイト 相葉裕樹
吉野圭吾 真琴つばさ ほか
公演
東京公演: 2026年3月16日(月)~29日(日) 日本青年館ホール
大阪公演: 2026年4月3日(金)~7日(火) SkyシアターMBS
公式サイト https://mojo-doronpa.com/

 

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