シリアスなアニメや漫画の中でにおいて、突然訪れるドラマチックな別れ。その中でもヒロインの悲劇は多くのファンの心をえぐってきた。
それまで応援していた登場人物が二度と見られなくなるつらさは、誰しも味わった経験があるはず。しかし、人気ゲームの『スーパーロボット大戦』シリーズでは、そんな悲しい展開をなかったことにしてくれることもある。
同作は基本的にアニメのストーリーをベースに再現しているが、特別なフラグを立てることで原作で命を落としたキャラが生存する、いわゆる「IFルート」に突入する。
特に悲劇のヒロインが救われる展開はファンにとって魅力的な要素の1つであり、個人的には新作の参戦タイトルが発表されるたびに、どのキャラがどのように生存するのかを考えてしまうほど楽しみにしてきた。
そこで今回は、アニメの中で非業の死を遂げながら、『スパロボ』シリーズの中で生存ルートが描かれたヒロインたちを振り返ってみたい。
※本記事には各作品の核心的な内容を含みます。
■『ガンダム』宇宙世紀の定番…強化人間の悲劇を回避したヒロインたち
『ガンダム』作品にとって、強化人間は悲劇の象徴でもあった。そのなかでも忘れられないヒロインが、『機動戦士Zガンダム』のフォウ・ムラサメと『機動戦士ガンダムUC』のマリーダ・クルスではないだろうか。
両者ともに人体改造や薬物投与によって強制的にニュータイプ能力を引き出された強化人間。その影響によって、精神面が不安定になるという弊害もあった。
そんな2人は、アニメではそれぞれ似たような最期を遂げる。誰かを守るために自らの身を犠牲にして散ったのである。その結末はあまりに悲しく、幸せになってほしかったと涙した視聴者も多いことだろう。
しかし、『スパロボ』作品の中では、彼女たちが生存するルートも存在する。フォウに至っては、近年の作品では特別なフラグを立てることもなく、無条件で生き残るケースもある。
ちなみにフォウの初登場作品である『第2次スーパーロボット大戦』では、カミーユの「説得」によって、ジェリドの横やりが入ることなく生存・加入することが可能。
またマリーダが参戦した『スパロボ』作品には、必ず生存フラグが用意されている。たとえば『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』では特別な条件を満たすことで、原作どおりリディの攻撃を受けようとするが、そのマリーダをさらにジンネマンがかばうという展開が用意されていた。
なお、生き残ったマリーダの言葉でリディは正気を取り戻し、ジンネマンも脱出して誰も死ぬことはない。アニメで描かれた悲劇に泣いたファンからすると、皆が幸せになる胸熱の展開である。
■ルルーシュの心に深い傷を残した2人も「助かる」!?
『コードギアス』シリーズにおいて、主人公ルルーシュのトラウマとなったのが、神聖ブリタニア帝国の第3皇女ユーフェミア・リ・ブリタニアと、ルルーシュと仲のいい友人だったシャーリー・フェネットの死である。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』では、ゼロを名乗るルルーシュのギアスが暴走。ギアスの命令により、ユーフェミアは自らの意思に反して、日本人の大量虐殺をおこなってしまう。この事態をおさめるため、ルルーシュは断腸の思いでユーフェミアを殺害した。
そしてルルーシュのクラスメイトであり、彼に心を惹かれていたシャーリーは、『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の中でルルーシュの弟を演じるロロに銃撃され、命を落とすことになる。
2人ともルルーシュにとって大切な存在であり、その悲惨な末路を見たとき理解が追いつかなかった視聴者も多いだろう。
そんな2人を救ってくれたのが、『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇・再世篇』だ。
『破界篇』ではアニメと同様にユーフェミアは日本人を虐殺してしまう。プレイ当時は「やはりこの展開は避けられないか」と諦めていたが、『再世篇』で彼女が生存していることが判明する。
どのように助かったのかは詳しく語られていないが、表舞台にも復帰しているので、ギアスにかかった彼女の行為に対する誤解も解けたものと思われる。
また、特別な条件を満たすことで、シャーリーの死も回避することができる。生存フラグを満たすと、原作どおりロロに殺されそうになるが、そこに『THE ビッグオー』のロジャーと『無敵鋼人ダイターン3』の破嵐万丈が現れ、シャーリーを守ってくれるのだ。その後のルルーシュとの会話まで含めて、筆者の好きなエピソードのひとつだ。


