■節目の年に動き出す大型リブートプロジェクト
これまで紹介した、放送・公開時期が具体的に見えている作品群に加え、最後に再始動が発表された大型プロジェクトも押さえておきたい。
まずは、サンライズ50周年記念作品として発表された『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女〈ヘクセ〉』だ。実に15年ぶりとなるシリーズ完全新作であり、今回は押井守氏が監督を務めるという異色の布陣が大きな衝撃を与えた。
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』や『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』など、独自の解釈で作品を再定義してきた押井氏。リアルロボットの極致とされる『ボトムズ』の世界観を、監督として彼がどう再解釈するのだろうか。
スコープドッグの無骨な鉄の質感や、ファンにはおなじみの“むせる”ような戦場描写がどのようにアップデートされるのか、シリーズ史における重要作となることは間違いないだろう。
そして、秋本治氏原作の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の新アニメプロジェクトも本格始動する。かつて日曜の夜、お茶の間を笑いで包んだ『こち亀』だが、今作も約30年前のアニメシリーズを手がけたぎゃろっぷが制作を担当する。
原作漫画の連載開始50周年を記念した一大企画として進行しており、2026年9月には新キャストの発表も予定されている。
両津勘吉という唯一無二の警察官は、この令和の時代にどういったかたちで暴れ回ってくれるのか。国民的長寿コンテンツだからこそ成し得る、新たな日常の幕開けに注目が集まる。
こうしてラインナップをあらためて見渡すと、そこにあるのは単なる「懐古」や「焼き直し」ではないことがわかる。それぞれの作品が、かつて放った輝きを礎としながら、令和という時代の視点から再解釈され、新たな命が吹き込まれようとしているのだ。
それは、前作を知る大人たちにとっては「止まっていた時間が再び動き出す喜び」であり、初めてその世界に触れる若い世代にとっては「衝撃の新作」となるはずだ。
2026年、令和に響き渡るリブートの波を、今はただ胸を高鳴らせて待ちたい。


