■「早く松山ケンイチの安堂清春に会いたい」
特に口癖の
「分からないことを分かっていないと、分からないことは分からない」
これを言うときの松山ケンイチの表情が神がかってる。
あの言葉を繰り返すときの声のトーン、ちょっと震えてるような、でも諦めきれないような熱があって、普通の人なら「わかったつもり」で流しちゃうところを、安堂は絶対に流せない。だからこそ事件の些細な違和感に執着してしまう。それがただの頑固さじゃなくて、純粋に「真実を知りたい」っていう欲求から来てるのが痛いほど伝わる。
周りの人たちが最初「変な裁判官」って距離置いてたのが、だんだん「あ、この人だからこそ見える世界がある」って変わっていく。その微妙な変化を、松山ケンイチの視線と間だけで、全部表現してる。松山ケンイチの安堂がいることで、みんなの「普通」が少しずつ揺らぎ始める過程が、演技で丁寧に描かれてる。その微妙な距離感の変化を、松山ケンイチの視線や間だけで表現してるのが本当にすごい
発達障害の描き方が神がかってるのも、松山ケンイチの存在があってこそ。啓発ポスターみたいにならずに、「普通って何?」って、静かに、でも激しく問いかけてくる。ズレをコミカルに描きながら、絶対に嘲笑じゃない。「これも一人の人間の生き方」としてちゃんと扱ってる。松山ケンイチがそれを体現してるから、だから観てる側は「勉強になった」で終わらない。心がえぐられる。えぐられて、でも温かくなる。
安堂がいつかカミングアウトする日が来るのか。それとも、隠したまま「これでいい」って自分で抱きしめるのか。どっちに転んでも、俺は泣きます。いや、もう今、この瞬間に泣いてる。
もはや松山ケンイチの安堂清春の瞳を見てるだけで涙が止まらない。安堂の瞳に宿る、真実への執着。「わからないことをわからないままにしたくない」っていう純粋で痛いほどの渇望。それが、松山ケンイチの瞳を通して俺の心に突き刺さって、抜けないんです。
特性を隠しながらも、真実を追い求める執着が、松山ケンイチの瞳に宿ってる。あの瞳を見てるだけで、「わからないことはわからないままでいいわけないよな」って思わされる。
早く、早く松山ケンイチの安堂清春に会いたい。マジで、今期ぶっちぎりで一番の演技です。
■著者プロフィール
かんそう
ブロガー・ライター・作家。北海道の片隅で意味不明な文章を綴る長男。
著書に『書けないんじゃない、考えてないだけ。』『推すな、横に並んで歩け』がある。


