■現代版リアルデスゲーム!?『FX戦士くるみちゃん』
最後の作品は、『月刊コミックフラッパー』(KADOKAWA)で連載中の『FX戦士くるみちゃん』。タイトル通りFX(外国為替証拠金取引)が題材となった作品で、20歳の女子大生・福賀くるみが、亡くなった母の残した2000万円の損失を取り戻すため、過酷なマネーゲームの世界に飛び込むこととなる。
原作では、わずか0.1円の相場変動で運命が決まるFXのスリルが生々しく表現され、「含み損」や「ロスカット」といった専門用語が飛び交い、かわいい絵柄に反して非情な描写が次々と展開される。また、主人公のくるみ以外にも、萌智子(もちこ)、芽吹(めぶき)、やす子といったクセつよなFX戦士たちも登場し、マネーゲームはより混乱の様相を呈する。
2026年のアニメ化が決定し、主人公・くるみ役の声優は鈴木愛奈さんが担当。公開されたティザーPVでは、激しく変動するチャートに一喜一憂するくるみの姿が描かれている。為替取引の天国と地獄を赤裸々に描いた作風に「なんでこれアニメにするんだよw」「今年一番のホラーアニメ」と驚きの声が上がった。
またアニメ化に際して公開されたティザービジュアルでは、笑顔で取引を楽しむ“通常版”ビジュアルと併せて、大損失を出して茫然自失の表情を浮かべるくるみの“強制ロスカット版”ビジュアルが発表されるなど、アニメ放送前から不穏な空気が漂っている。
テーマの過激さゆえ、アニメならではの映像表現にも注目が集まる本作。FXのことを知らなかった視聴者をも、手に汗握る投資バトルに引き込んでくれるはず。前代未聞の金融アニメが2026年にどんな旋風を巻き起こしてくれるのか楽しみだ。
題材の過激さや個性的な作風が注目されがちな3作品だが、その根底には丁寧な人間描写や、現実をまざまざと映す視点が共通している。そして、いずれも原作が熱烈な支持を集めたがゆえに、アニメ化というかたちに結びついている。
アニメならではの演出や表現が加わることで、これらの話題作がどのような印象を残すのか見届けたいところだ。


