■「警察官仮面ライダー」の決定版『仮面ライダードライブ』仮面ライダードライブ/泊進ノ介

 『仮面ライダードライブ』(2014年〜)は、「警察」というテーマを物語の軸に据えた、まさに「警察官仮面ライダー」の決定版とも言える作品である。

 竹内涼真さん演じる泊進ノ介は、警視庁特殊状況下事件捜査課に所属する刑事。「ライダーなのに車?」と思わずツッコミたくなるが、仮面ライダードライブはシリーズ初の“スーパーカーを駆る主人公ライダー”で話題を呼んだ。

 それまで「警察官仮面ライダー」は、2号やサブ的ポジションで描かれることが多かった中、本作では主人公そのものが警察官という点が最大の特徴となっている。

 その結果、怪人ロイミュードとの戦いは単なる外敵とのバトルではなく、警察が捜査し、解決すべき「事件」として描かれている。特状課の仲間たちと連携し、内田理央さん演じる相棒・詩島霧子とともに進ノ介が事件を解決へ導いていく姿は、刑事ドラマと特撮アクション『仮面ライダー』の要素が見事に融合していた。

 第36話「銃弾はどこに正義を導くのか」では、進ノ介は警察官だった父を殺した犯人と対峙する。激しい怒りに飲み込まれそうになりながらも、最終的に彼が選んだのは復讐ではなく、証拠を突きつけて警察官として逮捕する道だった。

 このエピソードは、泊進ノ介がただの仮面ライダーではなく、法と秩序を守る「刑事」であることを強く示していた。

 

 今回振り返ってきた「警察官仮面ライダー」たちに共通しているのは、変身して強大な力を手に入れてもなお「警察官」であり続けたという点だ。怪人を倒すだけでなく、職務や責任、時には迷いまで背負いながら戦う。その姿は、日曜朝のヒーローでありながら、子どもたちにとって現実と地続きの特別な存在である。

 まもなく放送予定の『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』では、どのような「警察ヒーロー」の姿が描かれるのだろうか。今から非常に楽しみだ。

 

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