■やっぱり復活!『ダイの大冒険』ヒュンケル

 『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(監修:堀井雄二氏、原作:三条陸氏、作画:稲田浩司氏)では、「死んだはずのキャラが実は生きていた」という展開が描かれることが少なくない。

 中でもヒュンケルはその代表格といえるだろう。しかし、そんな彼もついに……と思われた場面がある。それが、ハドラーの忠実なる部下・ヒムとの最後の戦いである。

 強敵であるヒムに追い詰められたヒュンケルは、武器と鎧を捨て、生身の体で対抗すると決める。そうしてすべてを出し尽くした結果、勝利をおさめた。

 しかし、そこにマキシマム率いるオリハルコン兵士たちが現れ、“HP1”とまさに風前の灯のヒュンケルに向かって襲いかかる。そんな状態でも善戦したヒュンケルだったが、最終的には戦友であるラーハルトに後を託して力尽きてしまった。

 満足げな笑顔を浮かべ、ぐったりと壁にもたれかかるように座るヒュンケル。彼自身が「最後の戦い」を覚悟していたこともあり、その姿を見て「ついにこの時が来たか……」と悲しんだ読者も多かったのではないだろうか。

 しかし、しばらくするとヒュンケルは眠りから覚め、回復魔法であっさりと復活を遂げた。「まただまされた!」と悔しく思いつつ、なんだか嬉しい気持ちになったことをよく覚えている。

■真っ二つになったのに…『魁!!男塾』藤堂兵衛

 最後は、宮下あきら氏による『魁!!男塾』の黒幕である藤堂兵衛だ。これまでの例とは違って敵キャラではあるが、その復活劇があまりにも衝撃的だったため紹介したい。

 主人公の剣桃太郎たちは藤堂を倒すため、彼が主催する「天挑五輪大武會」に参加した。藤堂が公の場に姿を現す数少ない機会──この大会の表彰式──で、彼の命を狙おうという計画である。

 もちろん、用心深い藤堂がそう簡単にやられるわけがない。彼は闘場を爆発させると宣言した上で、ひとりロケットに乗り込み脱出するという暴挙に出た。しかし、彼が安堵したのもつかの間、桃太郎が追いついてきていた。

 桃太郎は「天誅!!」という叫びとともに剣を藤堂に振り下ろし、その体を見事真っ二つに。藤堂はバラバラ状態のまま海へと落ちていった。

 『魁!!男塾』といえば、死んだと思ったキャラが何度も復活するのがお約束だが、さすがにこれは無理だろう……と思ったら大間違い。藤堂は死んでおらず、なんと「七牙冥界闘編」で再登場を果たすのである。

 どうやって生き延びたのかというと、藤堂が落下した先に最新の医療設備と世界最高の医師団をのせた原子力潜水艦が待機しており、手術によって奇跡的に助かったとのこと。まさか脳天から両断された状態から復活するとは……。なんでもアリ状態だが、これもまた本作の醍醐味なのかもしれない。

 

 衝撃的な退場シーンからの復活劇は、落差が大きいだけに読者の記憶に強く刻みつけられる。「生きていてよかった」と心底ほっとしたり、「あんな風になったのに復活できるの!?」と驚かされたり……。こうしたまさかの展開も、ジャンプ作品の面白さの1つだろう。

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