■ド派手な「最強技」が、実はスパロボオリジナル…!?
『スパロボ』シリーズでは、攻撃シーンでのド派手なエフェクトや演出も魅力のひとつ。なかでも、それぞれのユニットが誇る最強武器の演出は見るものをアツくする。近年のタイトルでは、演出のオン・オフを切り替えられるようになったが、最強武器の演出は、誰でも一度はチェックするのではないだろうか。
しかし、このゲーム内における最強の武器の中には、実は『スパロボ』オリジナルの武器も多い。特に有名なのは『聖戦士ダンバイン』シリーズの必殺技である「ハイパーオーラ斬り」だろう。実は『ダンバイン』の作中には、ハイパーオーラ斬りどころか、ノーマルのオーラ斬りすら登場しないのである。
その出自と思われるのは、アニメ内でチャムが「必殺のオーラ斬りだ!」とノリで言ったシーンのみ。オーラバトラー自体に、そんな機能が備わっているわけではないのだ。
なお『スパロボ』オリジナルの設定ということを裏づけるように、ほかのゲームにオーラバトラーが登場した場合、「ハイパーオーラ斬り」という技自体が存在しないことが多い。
■人気メカ自体が『スパロボ』オリジナル!?
『スパロボ』シリーズでも屈指の人気を誇るスーパーロボット「マジンカイザー」。高い防御力と反撃能力が特徴で、作品によってはマジンカイザーを敵中に放り込むだけで、相手を壊滅させられるほどの圧倒的な性能を持つ。
その名からも分かるとおり永井豪氏の作品として、2001年と2003年にOVAがリリースされているが、実は「マジンカイザー」というメカの初出は、1998年に発売された『スーパーロボット大戦F完結編』である。
つまり『スパロボ』のために永井豪氏のダイナミックプロが協力して誕生したオリジナル機体が、のちにアニメ化されたのである。
もともとマジンガーが好きだった筆者は、当時マジンガーやグレートを超える『スパロボ』オリジナルのマジンガーが登場すると知って興奮したものだ。
ちなみに『F完結編』のマジンカイザーとOVAのマジンカイザーでは設定が若干異なるため、『スパロボ』においては「オリジナル版」「OVA版」と分けて呼ばれることが多い。なお、ここでいう「オリジナル版」とは『F完結編』を指しているので混乱を招きがちだ。
2021年に発売された『スーパーロボット大戦30』では「未来の甲児が作り上げたマジンガーを、光子力によって具現化させた」という設定でマジンカイザーが登場。かなりぶっ飛んだ内容で、個人的には大好きだった。
また同作でのマジンカイザーのテーマ曲は、通称「ズババンのほう」と呼ばれるオリジナル版が採用され、往年のファンを喜ばせた。OVA版の歌もかっこいいのだが、この「ズババンのほう」を聴いたことがない人は、ぜひ一度聴いてみてほしい。
さすがに突飛な設定は『スパロボ』オリジナルと気づきやすいが、昔から伝統のように受け継がれているものは、原作まで網羅している熱心なファンでないとなかなか気づかない。
とはいえ、『スパロボ』から作品を知り、原作アニメを視聴して「え、あれってスパロボだけの設定だったの?」と気づきを得るのも、おもしろい楽しみ方かもしれない。


