■バケモノぞろいのベスト3は?

 第3位は、太尊の目標でありライバル、高校ボクシング界最強の原田だ。太尊との校舎裏での初対戦では、いきなり殴りかかられても余裕でかわし、逆にボコボコにして圧勝している。目を見開いて血まみれで倒れる太尊の顔は、まさに“完敗”といった描写だった。原田の網膜剥離手術後に再びスパーリングで対決したが、やはり圧倒的な実力差で太尊をKOしている。

 また、最終回のラストシーンでは、2人が世界タイトルのベルトをかけてリング上で激突。決着そのものは描かれなかったが、太尊が追い続けた「最強の象徴」として、その実力は特別視されるべきだろう。

 そして、連載終了してもなお議論が紛糾する永遠のテーマが、大阪極東高校・川島と池袋正道館高校・葛西の序列である。

 作中のラスボス的存在だった川島は、10円玉を片手で折り曲げる怪力モンスター。推定100kg超の大男を頭上まで持ちあげて投げ飛ばすパワーは、作中どころか日本の高校生最強と言っても過言ではない。かと思えば、鬼塚戦や太尊戦では巧みなフットワークや肘打ちなどのテクニックも見せた。強靭なタフネスと精神力も併せ持ち、太尊を一度は失神に追い込んでいる。

 対する葛西は、「一番強え奴は四人もいらねェ」と豪語するだけあって、その強さは四天王の中でも圧倒的。薬師寺との対決ではタバコをくわえたまま余裕を見せ、回し蹴りを浴びても「何だ それ」とまったく動じなかった。そこから薬師寺をフルボッコにしてアバラを折り、「かんべんしてくれ」と敗北宣言させた。

 太尊との初戦では、アッパーを食らってもくわえたタバコを落とさず、「なかなかいいアッパーじゃねーか」と不敵に笑う。その後の反撃は凄まじく、みぞおちへの蹴り、パワースラム、後ろ回し蹴り、学ランをまくり上げての怒涛のラッシュと、わずか3分ほどで太尊を血祭りにあげた。

 その後太尊とは吉祥寺で再戦したが、驚かされたのは葛西の技の豊富さだ。回し蹴りのコンビネーションに加え、ラリアットやドロップキック、パイルドライバーといったプロレス技まで披露。

 最終的には、仲間に信頼される太尊を見て迷いが生じて隙が生まれ、最後はまぐれ気味の大技を食らって敗れた。しかし、葛西が太尊の負傷した脇腹を避けて攻撃していたことを考えると、純粋な実力で太尊が上回っていたとは言い切れない。


 「川島VS葛西」は作中で実現しなかったドリームマッチだが、もし2人が激突すれば、葛西が多彩な技で川島の体力を削る展開になるだろう。逆に川島が、葛西を捕らえたら持ち前の怪力で攻められそうだが、それでも喧嘩の引き出しの多さで、最終的には葛西に軍配が上がると考察する。

 マクドナルドと『ろくブル』のコラボを機に、「今しかできねーこと」への情熱をもう一度呼び覚ましてみてはどうだろうか。

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