浜辺美波
浜辺美波  写真/ふたまん+編集部

 数多くの漫画やアニメが実写化される中で、原作キャラクターの“再現度”は常に注目の的である。キャスティングがキャラのイメージとピタッとハマった時の感動は大きい。

 また特に女優は、役柄に応じてさまざまな衣装を身につけ、普段は見られない新鮮な姿を披露してくれる。中でも「メイド服」はフィクションで頻繁に登場するコスチュームであり、それぞれの着こなしや雰囲気に個性が出る点も興味深い。

 今回は、実写化作品でメイド服姿が特に印象的だった女優を振り返っていこう。

 

※本記事には各作品の内容を含みます

■ギャップもすごい…『黒執事』山本美月

 まず紹介するのは、枢やなさんによる『黒執事』(スクウェア・エニックス)の実写化作品で、メイドのリンを演じた山本美月さんである。

 実写版『黒執事』は、19世紀末のイギリスを舞台とする原作とは異なり、2020年のアジアが舞台。登場人物もほとんどがオリジナルで、リンも原作のメイリンを基にしたキャラクターだ。眼鏡っ娘の少々ドジなメイドで、執事のセバスチャンと同じく名門貴族・幻蜂家に仕えている。

 リンはティーセットを運ぶ際に転んで台無しにするなど、メイドとしては力不足な面が目立つ。しかし、どんなときも一生懸命に尽くそうとする姿は健気でキュートだ。

 さらに、彼女には“もう1つの顔”があった。実は、幻蜂家の人間を守るため幼い頃から特別な教育を受けており、主人が危険にさらされた途端、最強のボディガードへと変貌するのである。

 山本さんがメイド姿で繰り広げるアクションシーンはまさに圧巻だ。弱気でドジな表の顔から一転、鋭い眼光を放ち、敵を次々となぎ倒していく……。ふんわりとしたスカートが翻るのにもかまわず、蹴りを繰り出し、敵と取っ組み合う。レース付きの白いシャツに飛び散る返り血の鮮やかさも印象的だ。

 この激しすぎるギャップが、メイド服の可憐さをよりいっそう引き立てている。「戦うメイド」という言葉がふさわしい山本さんの姿には、終始魅せられっぱなしだった。

■まるでメイド喫茶のスタッフ!『咲−Saki−』浜辺美波

 続いて、小林立さんによる『咲-Saki-』(スクウェア・エニックス)の実写ドラマから、メイド姿を披露した女優を紹介する。

 本作は2人の天才女子高生・宮永咲と原村和の活躍を描く麻雀漫画だ。メイド服とは無縁そうだが、ドラマ第3話では咲と同じく麻雀部員の染谷まこの実家である「メイド雀荘」の手伝いをすることになり、咲、和、まこの3人がメイド服姿を披露した。

 主人公の咲を演じているのは浜辺美波さんで、2016年のドラマ化当時は役と同じ高校生だった。今でこそ成熟した演技を見せる浜辺さんだが、本作では非常に初々しくフレッシュな姿を見ることができる。

 浜辺さんが作中で着用したのは、淡い水色を基調としたフリフリのメイド服。シックではなくカラフルなデザインは、まるでメイド喫茶のスタッフのよう……。恥ずかしそうに「いらっしゃいませ、ご主人様」と客を迎え、接客のため駆け回る姿はいかにも慣れていなさそうだが、それがまた微笑ましい。

 和役の浅川梨奈さんは咲と似たタイプでピンク色のメイド服、まこ役の山田杏奈さんは黒で大人っぽいメイド服を着用しており、それぞれの魅力が際立っていた。メイド服姿で麻雀を打つ姿はどことなくシュールだが、真剣そのものの表情がよりいっそうかわいく見えた。

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