■『まどマギ』初見時に誰もが感じた疑問や怒りを代弁!
当初、狩野さんは「まどかちゃんとマギカちゃんが魔法勝負するんでしょ?」と物語の展開を予想していた。しかしマミがあっさり死んでしまうシリアス展開に、狩野さんは「子ども向けのキャピキャピアニメだと思っていたら全然違いました」と、初見時に誰もが衝撃を受けたシビアなシーンに度肝を抜かれる。
また第7話になっても魔法少女にならない主人公のまどかに、狩野さんは「いつ、まどかが魔法少女になるの?」と発言。これは『まどマギ』初見の視聴者が、必ずと言っていいほどいだく疑問であるため、多くの共感を集めることになる。
続く第8話では、キュゥべえが地球の女の子を魔法少女にする目的が明かされる。「宇宙のエントロピーを引き下げるため」という初見時には理解が難しすぎる説明に、「なに言ってるか全然わかんない!」と反応し、当時多くの視聴者も感じたことをズバっと代弁した。
また本当の目的を隠してマミたちを魔法少女にしていたキュゥべえには「説明不足だろ?」と率直に怒りをぶつける。誰もが感じた疑問や怒りをキレのあるコメントで表現してくれた狩野さんに、「自分が初見で感じたことを見事に言語化してくれた」と視聴者から多くの共感の声が寄せられていた。
■初見とは思えないほど「鋭い考察」も
狩野さんの「目の付け所が鋭い」という声も多く、その中でもまどかの友達である美樹さやかが闇落ちし、魔女になったときのコメントが印象的だった。
さやかは、想いを寄せる上条恭介が事故で負ったケガを治し、再びバイオリンを弾けるようになるという願いを叶えて魔法少女になる。
しかし恭介はほかの女の子と付き合うことになり、さやかは闇落ち。魔女となったさやかの結界空間はコンサート会場がモチーフとなっており、これを見た狩野氏は「ポスターが音楽の楽譜っぽくなってんのは、恭介くんを想う気持ちが出てるってこと?」と即座に反応する。
これには視聴者も「初見とは思えないほど核心を突いてくる」と感心。また魔女となったさやかも友だちのまどかの声は覚えているかもしれないというセリフに対して、「いやっ、ムリだね」「無いと思う」と否定。
最後に愛と勇気が勝つストーリーに一縷の望みを託すまどかたちだったが、狩野さんは「じゃねえんだよ、このまどかマギカって」と、ここまで観てきた作品の本質を突くコメントをした。
最終的に再構成された世界で生き返ったマミたちと違って、さやかは消滅したままとなるため、「初見とは思えない考察の鋭さ」と多くの視聴者が舌を巻いた。
いよいよ物語が完結する最終話が放送されるが、狩野さんが『まどマギ』の結末を知った時、副音声コメンタリーでどのようなリアクションを見せてくれるのか楽しみである。


