■『変な地図』の“歌”を初披露! 「雨穴仮面」30人の撮影も

 授賞式の後半では、雨穴さんがマル秘パフォーマンスとして用意していた『変な地図』の歌を初披露。自身で作詞・作曲も行ったという楽曲で、口パクながらステージ上を縦横無尽に動きながら会場を盛り上げるパフォーマンスを見せた。会場では終始笑いも起こり、エンターテイナーらしい表現で受賞の場を彩った。

 その後は質疑応答の時間も設けられ、報道陣からの問いかけに応じる形で、活動スタイルや作品づくりへの向き合い方についても言葉を重ねた。報道陣からお面のストックの有無を聞かれると、「これだけです。これが割れたらもう私は終わりです」と答え、この日一番の爆笑が会場を包み込んだ。なお、材料は画材用品店の「世界堂」で調達しているという。

 イベントの最後にはフォトセッションとして、集まった書店員ら30人が雨穴さんの仮面を被り、記念撮影が行われた。発売を迎えるまでの不安も率直に語っていた雨穴さんだが、イベント中には繰り返し、書店員や関係者、読者への感謝を述べ、授賞式を締めくくった。

 

<プロフィール>
雨穴(うけつ)
ホラーな作風を得意とするウェブライター・覆面作家。YouTuberとしても活動中で、登録者数は176万人を超え、YouTubeの総動画再生回数も2億回を突破。白い仮面と黒い全身タイツが特徴的。デビュー作『変な家』シリーズ(飛鳥新社)に続き、『変な絵』(双葉社)はコミックス化もされ、累計200万部の世界的なミリオンセラー作品となっている。その人気は海を越え、アメリカや中国、フランスなど、36の国と地域での翻訳出版が決定。
2025年10月31日に双葉社から発売された『変な地図』は、シリーズおなじみの栗原さんが、亡くなった祖母が所持していた「何かがおかしい古地図」の謎を解き明かしていく“マップ・ミステリー”。

  1. 1
  2. 2
  3. 3