『ラブジェネレーション』木村拓哉に『らんま1/2』新垣結衣も…作中で髪をバッサリ! “驚きのイメチェン”が光ったドラマたちの画像
木村拓哉  写真/ふたまん+編集部

 女優の松嶋菜々子さんが、2026年1月期ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』の役作りのために、ロングヘアをバッサリ。ショートカット姿を披露した。

 さらに永野芽郁さんも、Netflix映画『僕の狂ったフェミ彼女』のために髪を短くカットし、大胆なイメージチェンジを披露。その新鮮なビジュアルが話題となっている。

 髪型はキャラクターの印象を決定づける重要な要素だ。ドラマの中には、物語の途中で髪を切るという驚きのシーンが、視聴者の記憶に強く残る作品も少なくない。

 今回は、そんな「髪をバッサリを切る」瞬間が強烈なインパクトを放った、驚きのイメチェンが光るドラマたちを振り返っていきたい。

 

※本記事には各作品の内容を含みます

 

■ロン毛カットで始まる新しい恋の予感『ラブ ジェネレーション』木村拓哉

 1990年代ドラマを語るうえで外せない名作が、1997年に放送された『ラブ ジェネレーション』だ。平均視聴率は驚異の30%超え。松たか子さんがヒロインを務めた本作では、木村拓哉さんの「ロン毛カット」のシーンが登場し、当時の視聴者を驚愕させた。

 木村さん演じる片桐哲平は、広告代理店に勤める自信家のクリエイターだ。ところが、その自信過剰ぶりが仇となり、クリエイティブ部から営業部へと不本意な異動をすることに。プライドを打ち砕かれた哲平は、上司も呆れるほど不満をあらわにする日々を送っていた。

 さらに追い打ちをかけるように、高校時代の元恋人が哲平の実兄と結婚することになる。仕事も恋もうまくいかず、まさに踏んだり蹴ったりの状態。それが第1話における哲平の姿だった。

 そんな中で起きるのが、“あの”事件だ。遅刻をきっかけに上司が激怒し、哲平の態度だけでなく、いつまでも茶髪のロン毛を切らないことまでがやり玉に挙げられたのだ。

 それに対し、哲平は強がるようにこう言い切る。「髪は切れません!これは俺のスタイルですから」と。

 場の空気がピリついた次の瞬間、松さん演じる同僚の上杉理子が、ためらうことなくハサミを手に取り、哲平の髪をジョキジョキと切り始めた。後ろで束ねていたトレードマークのロン毛は、あっという間にバッサリと切られてしまう。その後、哲平は襟足をナチュラルに整えた“営業職スタイル”へと変貌を遂げた。

 プライドに凝り固まっていた男が、強制的に新しい一歩を踏み出すことになったこの出来事。そして、この瞬間こそが本作で描かれる“新しい恋の始まり”にもつながっていく、まさに作品を象徴する決定的シーンだった。

 なお、松さんはこの撮影について後年の番組で振り返り、“あれは本当にオフィスのハサミで、スパッと切れない普通のハサミだった”と明かしている。あの名場面がやり直しのきかない一発勝負で生まれたと知ると、当時の緊張感がより鮮明に伝わってくるようだ。

■人生を切り開く覚悟のヘアカット『ダメマネ!』川栄李奈

 今年、2025年にも、“作中で髪をバッサリ切る”インパクト満点のドラマが登場した。

 ドラマ『ダメマネ! -ダメなタレント、マネジメントします-』で川栄李奈さんが演じたのは、新人マネージャー・神田川美和。彼女はかつて“天才子役”として名を馳せたが、その過去を封印して「隅田川道子」と名乗り、芸能事務所「TOYOプロダクション」で働いている。

 栄光と挫折を経験した美和が、問題児だらけのタレントたちを再生させながら、自分自身の人生も立て直していくという、“人生再チャレンジコメディー”だ。

 川栄さんは役柄について、“一見すごく清楚で前向きな新入社員みたいだが、感情が表に出てしまうことも多く、毒舌やギャップもあってとても魅力のあるヒロイン”と語り、外見と内面の振れ幅が美和というキャラクターの面白さだと明かしている。

 その“ギャップの魅力”が爆発するのが、第1話の髪をバッサリと切るシーンだ。

 美和は干されかけた大御所俳優・五味良彦(竹中直人さん)を説得するため、彼の自宅へ乗り込む。“もう変われない”と弱音を漏らす五味に対し、美和は、かつて天才子役として輝きながらも、今は思うように前へ進めずにいる現在の自分を重ねてしまうのだ。

 そして次の瞬間、美和は部屋にあったハサミを掴み、“子役の神田川美和から、マネージャー隅田川道子に生まれ変わる”と宣言する。そして、胸まであった髪を自らざっくりとカット。“変わる覚悟”を、五味だけでなく自分自身へも示すのだった。

 その姿に心を動かされた五味は、事務所の芸能4部の新人タレントとして再スタートすることを決意。美和自身も、マネージャーとして“第2の人生”を本格的に歩み始めることとなる。

 この髪を切るシーンには、“人生再チャレンジ”という本作のテーマがぎゅっと凝縮されており、強いインパクトのある名場面となった。

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