元祖「赤いギャバン」は謎多き二刀流…『宇宙刑事シャリバン』が描いた異色の怪奇世界【昭和オタクは燃え尽きない】の画像
DVD『宇宙刑事シャリバンメモリアル』(東映ビデオ)

 2025年11月24日、テレビ朝日および東映公式は、現在放送中の「スーパー戦隊シリーズ」終了後の放送枠に、新たな特撮ヒーローシリーズ「PROJECT R.E.D.」の始動を発表。

 そのシリーズ名が示す通り「赤いヒーロー」が活躍する新たな特撮ヒーローシリーズとして、2026年より第1弾作品『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ(以降ギャバン インフィニティ)』が放送されることが明らかとなった。

 発表によれば、この『ギャバン インフィニティ』は昭和に放送された『宇宙刑事ギャバン』の革新性を受け継ぎつつも、まったくの別モノとのこと。最新技術と現代の演出手法でゼロから構築した「新しい“ギャバン”」だとしている。

 一方、赤いメタリックボディがチラ見えする『ギャバン インフィニティ』のビジュアルを見たファンからは「ギャバンは赤ではなくシルバーがいい」「むしろこの色はギャバンではなくシャリバン」など、さまざまな反響が寄せられていた。

 そこで今回は、令和に蘇る新生ギャバンを楽しみに待ちつつ、「赤いメタルスーツ」が特徴的だった宇宙刑事シリーズの第2弾『宇宙刑事シャリバン』を振り返ってみたい。

※本記事には作品の内容を含みます。

■『ギャバン』から続く、新たな宇宙刑事誕生の軌跡

 東映制作の『宇宙刑事シャリバン』は、1983年(昭和58年)3月からテレビ朝日系列で放送された特撮ヒーロー作品。前作『宇宙刑事ギャバン』(1982年)の続編にあたる“宇宙刑事シリーズ”の2作目で、のちに続く『宇宙刑事シャイダー』(1984年)を含めて「宇宙刑事シリーズ」三部作と称される。

 森林パトロール隊員の伊賀電(いが でん)は、徳島県の剣山で暴れていた宇宙犯罪組織「マクー」のモンスターに襲われ、重傷を負ってしまう。しかし、偶然近くにいた一条寺烈(ギャバン)に助けられ、バード星に運ばれて治療を受けた。

 その勇敢さを買われた電は宇宙刑事にスカウトされ、バード星で訓練を受けたのちに、晴れて宇宙刑事となる。地球に派遣された電は、ギャバンの任務を受け継いで地球担当となり、宇宙刑事シャリバンとして新たな敵・超能力犯罪組織「マドー」と戦うというストーリーだ。

 本作の特徴として、前任から後任への引き継ぎがていねいに描かれ、前番組の『ギャバン』の終盤(第42話~第44話)からシャリバンが先行登場。

 森林パトロール中の電が遭遇したマクーのモンスター・バッファローダブラーは、実は『ギャバン』の第42話「烈よ急げ! 父よ」に登場したダブルモンスターである。

 逆に『シャリバン』の第1話にもギャバン(烈)とミミーが登場。銀河パトロール隊の隊長に昇格したギャバンは、シャリバンのサポートとしてたびたび地球を訪れ、準レギュラーとして活躍するなど、両者の関連性は深い。

 ちなみに、ギャバンが本名であるのに対し、シャリバンとシャイダーは“コードネーム”である。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4