秋アニメ放送中でも…いまだに高い注目度!「はやく続編が観たい」2025夏アニメ3作品の画像
テレビアニメ『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』キービジュアル(公式Xより)©亀山陽平/タイタン工業

 秋アニメも続々と中盤戦を迎え、物語が盛り上がりを見せる中、「豊作」と評された2025年の夏アニメの余韻もまだ冷めやらず、その魅力を語る声は途切れない。

 11月12日にTikTokが発表した「ファンがアツい、アニメ・マンガ大賞 2025年夏クール」では、劇場版『鬼滅の刃』や『ダンダダン』が受賞し、夏を代表するタイトルとして改めて注目を集めた。こうした動きをきっかけに、夏アニメ作品の中でも“続きが見たい”という声が再び広がりを見せている。

 そこで今回は、この夏に放送された作品の中から、公式発表こそないものの、続編への期待が特に大きい3タイトルをピックアップ。ファンの反応や作中の魅力など、さまざまな観点からその理由を振り返っていく。

※本記事は各作品の核心部分の内容を含みます。

■尊すぎる青春ラブストーリー!『薫る花は凛と咲く』

 ひとつめは、三香見サカさんの同名漫画が原作となった『薫る花は凛と咲く』。底辺男子校・千鳥高校に通う紬凛太郎と、お嬢様校に通う和栗薫子のピュアな恋と友情が描かれた学園ラブストーリーで、『その着せ替え人形は恋をする』『青春ブタ野郎シリーズ』など、恋愛アニメの評判も高いCloverWorks制作のもと、全13話が放送された。

 実家がケーキ店で、強面だが根は優しい千鳥高校生・凛太郎と、ふんわりとした見た目ながら、自分の思いを素直に伝えられる強さを持つ薫子。ケーキ店での出会いをきっかけに、異なる世界の二人がつながり始める。

 本作が高評価となった一つの要因には「誰かを傷つける悪役」がほとんど登場しない点が挙げられる。凛太郎が通う千鳥高校には、ムードメーカーの宇佐美やクールな夏沢といった仲間たちがおり、凛太郎を当たり前のように信頼して支える。また、薫子の周囲にも、千鳥の生徒を警戒しつつ、二人の関係を見守る親友がおり、多少の誤解やヘイトが生じても、最終的には対話やお互いの思いやりで乗り越える構図が貫かれている。

 なおかつ、CloverWorksの繊細な作画と演出が、登場人物たちの優しさをより丁寧にすくい上げており、毎話が終わるたびにSNSでは「登場人物全員、心綺麗で優しすぎる」「この作品まじ心穏やかすぎだろ」と、二人の尊い関係性だけでなく、温かな周囲の人物像に魅了される視聴者であふれた。

 アニメ放送終了後、原作漫画は累計800万部を突破し、放送から2か月ほど経過した2025年11月の時点でも、SNSでは「薫る花が2期決定した夢みた」「毎日“薫る花 2期”で検索している自分がいる」と言った声が溢れ、2期への期待は日に日に増している。

 お嬢様学校と不良学校の二人が織りなす、近くて遠い青春学園ストーリー。優しさに満ちた物語が、再びアニメとして花開く日を心待ちにしたい。

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