2025年10月から順次放送開始の秋アニメ。物語は中盤戦に差し掛かり、衝撃展開やハラハラするシーンなど、心が大きく揺さぶられる作品も続々と登場している。
一方で、忙しい日々を過ごす人たちの中には、「とにかくゆったり、癒される作品が良い……」という人も多いのではないだろうか。
そこで今回は、そんな“癒し”を求める人にオススメしたい、ほのぼのとした世界観が魅力の秋アニメを3作品ピックアップ。どの作品にも共通しているのは、登場人物の優しさや温かい関係性、そして観る人の心をそっと解きほぐしてくれるような柔らかな空気感だ。
激動の展開が続く今の時期だからこそ、一息つける穏やかな時間を届けてくれる「癒し枠」に注目したい。
※本記事は各作品の内容を含みます。
■“疑似家族アニメ”にハズレなし!『アルマちゃんは家族になりたい』
ひとつめは、漫画家・ななてるさんの『アルマちゃんは家族になりたいZ』が原作となった『アルマちゃんは家族になりたい』。かわいらしい少女の見た目のロボット・アルマと、彼女を作り出したエンジとスズメの3人が紡ぐ、新感覚のアットホームコメディだ。
若き天才科学者、神里エンジと夜羽スズメの2人は、長い研究の末、高い戦闘能力と学習機能を備えたロボット・アルマを作り出すことに成功。しかし、なぜか2人のことを「おとうさん」「おかあさん」と呼び始めるアルマ。突然親呼ばわりされたエンジとスズメは戸惑うものの、アルマを最高のロボットにするため、家族として暮らしていくことになる。
アルマと家族になることに、はじめは「あくまで実験のため」と言い聞かせていた2人だが、アルマと一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりすることを想像し、よだれとニヤニヤが止まらないスズメ。また「何が家族だ」と斜に構えていたエンジも、真っすぐな目で「おとうさん」と呼ぶアルマを前に、これまたニヤケが止まらない。
他にも、エンジとスズメがアルマのはじめてのお使いをずっと見張っていたり、3人で仲良く川の字で眠る姿が描かれるなど、疑似家族ながら心温まるエピソードが満載。ロボットとして、夫婦として、家族として少しずつ成長していく平和な展開に、SNSは「かわいくてほんと癒される」「微笑ましくて癒される平和な良いアニメ」「どちゃくそに可愛くて脳焼かれました」と、その家族愛に癒される視聴者が続出している状態だ。
現在放送中の『SPY×FAMILY』しかり、仮の家族が絆を深め合い、本当の家族のように触れ合う展開はどの世代にも刺さるもの。完全にホームビデオとなっているエンディング映像含め、新しい形の家族愛を堪能してほしい。


