■犯人の“異常さ”が際立った『緊急取調室』カボチャ
最後に紹介するのは、天海祐希さん主演の『緊急取調室』。本作は、すぐれた頭脳と話術を誇る「取り調べのプロフェッショナル」の活躍を描く人気シリーズである。本シリーズで意外な凶器が出てくるのが、3rd SEASONの第5話だ。
事件の発端は嫁姑問題である。姑が嫁に馬鹿にされたことで逆上し、犯行に及んだ。その時に使われた凶器は、なんと「カボチャ」である。
カボチャで殺人が可能なのかと疑問に思うかもしれないが、かなり硬い皮を持つ巨大なカボチャであれば、十分鈍器になりうるだろう。ただ、殴られた嫁は意識を失ったものの、幸いにも一命をとりとめ、目を覚ましてから自ら病院に駆け込んでいる。
さらにこの事件で注目を集めたのは、犯行後の姑の行動だ。天海さん演じる真壁有希子が彼女を追及する際、舞台はいつもの取調室ではなく、姑の実家だった。
その取り調べの最中、姑は凶器として使ったカボチャをスープとして有希子に差し出し、自らも食している。これ自体は先程の『相棒』の例と少し似ているが、その理由に驚愕させられた。
犯人はカボチャを調理したことについて、証拠隠滅のためではなく、単に「いいカボチャだからもったいない」と思ったからだと話している。そんな考えで、平然と凶器を食材に使ったことにゾッとさせられた。
自分の犯行について開き直った態度といい、嫁の頭に何度もカボチャをふり下ろす姿といい、「平凡な主婦」であるはずの犯人の異常さが際立ったエピソードといえる。
推理ドラマに時折登場する、常識では考えられないような凶器の数々。そのインパクトは視聴者の記憶に強く刻まれ、エピソードをよりいっそう印象的なものとする。あなたの印象に残っている「まさかの凶器」といえば、どのようなものがあるだろうか。


