■競馬ゲームに海外勢も大熱狂!『ウマ娘 シンデレラグレイ』
最後の作品は、株式会社Cygames開発のゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』のスピンオフ漫画を原作とした『ウマ娘 シンデレラグレイ』。カサマツトレセン学園出身のウマ娘・オグリキャップの成長を描いた作品で、2025年4月~6月にかけて第1期が放送、今回は第2期となっている。
マイペースで食欲旺盛な主人公・オグリキャップが、さまざまな仲間やライバルとのレースを繰り広げる本作。1期第3話では、初レース勝利後のウイニングライブでオグリキャップが踊る「カサマツ音頭」の影響で、実在する岐阜県笠松競馬場の「笠松音頭」のDVDセットが一時完売するなど、その経済効果や熱い物語が日本国内でも話題となった。
2018年を皮切りにアニメ化がスタートした『ウマ娘』シリーズだが、これまでの作品はどれも、海外大手レビューサイトにてランキング圏外だった。しかし、現在放送中の『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、海外の大手レビューサイト「Anime Trending」において、毎週のようにTOP3の人気を誇っている。その要因はひとえに、ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』のグローバル展開だろう。
Cygamesは今年6月、長く日本国内で運営していたアプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』のグローバルリリースを決定。SteamとiOS/Android版がリリースされると、リリースから1か月の間に、アメリカApp Storeのゲーム収益ランキングで最高4位、Google Playのランキングで18日間トップを飾るなど、爆発的なスタートダッシュを記録した。
海外の熱狂的なファンから、日本の牧場に牧草が贈られたり、自分の牧場にいた愛馬をウマ娘化してイラストにしたりと、その人気度は計り知れない。
その勢いに乗るように、現在放送中の『ウマ娘 シンデレラグレイ』も海外から絶賛の声が相次ぎ「競馬がこんなにエキサイティングだなんて知らなかった」「来週の日曜日が早く来ないかなぁぁぁ」と、放送を心待ちにするファンの声が溢れている状態。アニメとゲームの垣根を越えて、いまや“世界規模の青春物語”として加速を続けている。
今回は3作品に絞ってみたが、このほかにも、異世界転生モノから日常アニメなど、海外特有の流行り方を見せる秋アニメは他にも多く存在する。何を見ようか迷っている人は、いつもと視点を変え、海外での評判を指標に選んでみるのもおすすめだ。


