元恋人同士である男女5組10人が出演し、約1か月間の“ホカンス生活”を通して過去の恋愛と新たな恋の間で揺れ動くさまを描く、人気恋愛リアリティ番組『ラブ トランジット シーズン3』(Prime Video)。新たな相手を見つけて結ばれるのか、それともかつて破局した相手の魅力を再発見し復縁するのか、緊迫の恋愛模様が描かれる最新シリーズが、10月30日の配信で最終回を迎えます。恋リア大好物ライターが、つっこみどころ満載の元カップルのあれこれを、第1話から6話までを振り返りつつただただ放言!
シーズンを重ねるごとにおもしさを増す恋愛リアリティ番組はなかなか珍しいですが、そんな中、2023年より配信している『ラブ トランジット』(Prime Video)は勢いを見せています。前シーズンであるシーズン2より、恋リアコメンテーターきってのコメント力、ツッコミ力、そして共感力を誇る指原莉乃さんをMCに起用していることからも、制作陣のさらなる本気度がうかがえるのです。
※本記事は作品の内容を含みます
■序盤から騒然となったユウマとしおりにあった事件
10月16日より配信中のシーズン3は、10月30日にいよいよ最終回を迎えますが、そのメンバーは個性派揃い。なかでも注目したいのは、序盤から元恋人同士であることが明かされたユウマ&しおりの2人。
まず第1話、この時点では視聴者に伏せられたユウマの“元恋人”が書いた自分宛ての手紙を音読するシーンで彼が読んだのは、「あなたと破局することになった事件を未だに受け入れられていません」というもの。誰が聞いても「なんか不誠実なことをしでかしたんだな」と察する内容に、現場もスタジオもざわざわ。しおりによる「ユウマに新しい恋をさせないぞ」いう強い意志を感じる手紙でした。
のちほど明かされる「手紙の主(=元恋人=しおり)」はホカンス生活序盤、終始不機嫌にすごしているように見えました。笑顔でキャピキャピしているメンバーの中で不穏丸出しのスタイルは、純粋さのあらわれなのかもしれません。その証拠か、メンバー間で年齢を当てるシーンで「しおりが一番若い」など口々に言われ「32歳」と明かしたときにはシーズンイチの絶叫が響き渡ったのでした。
さて、ユウマとしおりはホカンス中に何度か話をする場面がありましたが、そこで明かされるのは手紙に書かれた「事件」の全貌。なんでも、しおりがユウマ宅にいると見知らぬ女性が突撃。しおりは当然ユウマの浮気を疑い責めますが、ユウマは“元彼女”だというその女性を自宅に招き入れ、責めるしおりに対して「震えている子を責めないで」などと相手女性寄りに立ったそう。それでその日は、しおりの方がユウマ宅から出ていってしまいます。以降、ユウマからの連絡が2週間一切なかったことでしおりはユウマとの連絡ツールをブロックし、4年間音沙汰なし。しおりが「私の方が浮気相手だったのかもしれない」と疑いながら関係がフェードアウトしたようです。
そういった背景があった上で、ユウマから出演依頼を受け番組で4年後越しの再会を果たしたのでした。
■スタジオも総ツッコミだったユウマ
当初は、4年前とは思えぬほどの現在進行系のしおりの怒りぶりに疑問符が浮かびましたが、ユウマのダメムーブの連続に「なるほど……」と納得せざるを得ません。
たとえば、ホカンス前の再会時、ユウマは「もう一回、止まっていた時間を進めていけたら」と用意してきたようなセリフを吐くんですが、しおりに「終わらせに来た」と一蹴されると、「ん?……え……?」と心外だと言わんばかりに絶句。しおりが涙を浮かべ、小さくコクン……ッと頷くとでも思っていたような反応でした。
序盤、2人きりでラウンジで会話をした際に、「向き合うために来たと思ったのに、全然向き合ってくれない」「自分都合があからさまで尊重されていない」「次に進もうと思った」などといった怒りややるせなさで感情がたかぶり涙するしおりに、「俺はまだできない(他の子との恋愛に進めない)」「俺絶対(しおりをデートに)誘うから!」とキリッと言い放ち、メンバーがいるリビングに戻る際、泣いているしおりにかけたこの一言……!
「自分のペースでいいからね」
的の外れた懐の深さアピールはマウントにしか見えず、しおりは「わかってるよそんなのォ!」と声を荒げます。
筆者なら絶対クッション投げつけちゃう……。ここで、泣くしおりをバックに切なげなテーマソングがカットインしますが、いや、これは切ない涙ではない……悔し涙でしょうよ……。これにはスタジオのホラン千秋さんも呆れ、麒麟・川島明さんも「あれ熱出した人に言うやつ」とつっこむのでした。


