「格ゲー…じゃない!?」実はファミコンでも出ていた『ストリートファイター』、ファンこそ驚くその内容【ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」】の画像
ファミコン用ソフト『2010ストリートファイター』(カプコン) 写真/ふたまん+編集部

 数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?

■『ストリートファイター』シリーズ第2作目はSFアクション!?

『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』大竹剛店長(写真/ふたまん+編集部)

ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第21回

 

 『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。前回に続いて、カプコンのファミコンソフトを並べたコーナーを見ていきましょう。『2010』という作品をご存知ですか? 

 『1942』(カプコン/1984年)……とは全然関係ありません。カセットをよく見ると、「2010」の下に小さく「STREET FIGHTER」というロゴが入っているんですよ。そう、これは『2010 ストリートファイター』(カプコン/1990年)というソフトです。

 『ストリートファイター』(カプコン/1987年)のシリーズ作品になるんでしょうか。大ヒットした『ストリートファイターII』(カプコン/1991年)よりも前に発売されていて、まるでSF映画のようなパッケージ……。たとえ内容を知らなくても、「『ストリートファイター』と何の関係があるの!?」って思っちゃいますよね(笑)。

 私もかつてはゲームメーカーに勤務していた人間なので、いろいろと勘ぐってしまいます。以前お話しましたが、『熱血高校ドッジボール部』(テクノスジャパン/1987年)という作品は、もともと普通のドッジボールゲームとして開発されていました。

 でも、売れなさそうなので、くにおくんを出すことになったと聞いています。この『2010 ストリートファイター』にも、同じ匂いを感じてしまうのは私だけでしょうか……!?

 前回触れた『ファイナルファイト』(カプコン/1989年)も、当初は『ストリートファイター‘89』というタイトルだったそうですしね。

 『2010 ストリートファイター』は現在、当店では2万2000円(税込)で販売しています。今、店には1本しか在庫がないんですが、ほかの店で見かけたこともあるので、そこまで珍しいソフトではないと思います。

 ただ、最近の入荷は少ないので、あまり出回っていないのかもしれません。「なんで『ストリートファイター』なんだ!?」って、もっと注目を集めてもいいと思うんですけどね(笑)

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