肉体美もアクションも凄まじい…『今際の国のアリス』で人気俳優が魅せた「驚異的ボディ」  山下智久に土屋太鳳も…の画像
土屋太鳳  写真/ふたまん+編集部

 現在NetFlixにて大ヒット配信中のドラマ『今際の国のアリス』シーズン3。麻生羽呂さんによる同名漫画を原作に、2020年から実写化されてきた本作は、今際の国を舞台に繰り広げられる命懸けの“げぇむ”とそれに挑む人々の人間模様を描くサバイバルアクションだ。

 登場人物は、山崎賢人さん演じる主人公のアリスこと有栖良平をはじめ、肉体や頭脳などそれぞれに異なる特性を持つ個性豊かなキャラクターばかり。その中でも、鍛え上げられた肉体美でバキバキのアクションを披露する俳優陣の演技は配信すぐから大きな話題を集めてきた。

※本記事は作品の内容を含みます。

■完璧な肉体美を全身披露

 シーズン1ですべての数字のげぇむをクリアし、次なるステージに突入したシーズン2。そこでは、トランプの絵柄カードを司る住民たちがアリスらの前に立ちふさがった。

 その中の一人、くらぶのキング・キューマこと久間欣治を演じたのが山下智久さんだ。バンド仲間4人とともに今際の国にきたキューマは、自由を愛し、生きることへの独自の哲学を貫くカリスマ的な人物である。

 原作での彼は「今際の国でこそ人の本性と真実に触れられる」と語り、服を一切まとっていないキャラクター。実写がどこまで再現されるのか注目が集まる中、山下さんはまさかの一糸まとわぬ姿で登場。局部はカメラワークにより人の手や物で隠されつつ、美しい大胸筋や上腕二頭筋、引き締まった体を堂々と披露している。当時37歳とは思えないほどのその肉体美に、視聴者からは驚きと称賛の声が上がった。

 真夏の炎天下、遮るものの少ないコンテナ埠頭での撮影はかなり過酷だったはずだが、山下さんは涼しげな笑みを絶やさず演じ切っており、その姿はまさにキューマそのものだった。

 そんなキューマが取り仕切るげぇむ「すうとり」では、想定外の作戦でアリスチームを窮地に追いやるも、残念ながら最終的に逆転負けしてしまう。だが彼の達観した人生論は、アリスの価値観に大きな影響を及ぼした。

「早く見つかるといいね。誰かの真似じゃなく君にとっての本当の生きる意味が」と優しく語りかける山下さんの声に、アリスと同じく心を奪われた視聴者も多いはずだ。

 山下さんは出演に際し、もともと鍛えていた体を「もっとやれる」とさらに絞って挑んだのだそう。そのストイックさには佐藤信介監督も、思い描いていたキューマ像をはるかに超えるキューマになったと大絶賛していた。自由と哲学を体現するキューマを全力で演じきった山下さんの姿は、間違いなく視聴者の心に強く焼きついたと言えよう。

■走って飛んで登って…アクロバティックな名シーン

 筋骨隆々な山下さんも鮮烈な印象を残したが、女性陣も負けていない。その筆頭が、ヒロインのウサギこと宇佐木柚葉を演じた土屋太鳳さんだ。ウサギは、登山家の父とともに幼い頃から登山をしていたアクティブで運動神経抜群な女の子である。

 一方で、父の悲劇的な死から心を閉ざし、生に対する考え方が変わっていった。だが、今際の国でアリスと知り合ったことで少しずつ前を向き生きだしていく。

 げぇむでは、インドア派のアリスをリードするほどの身体能力を発揮。特に体力勝負となるスペードのげぇむでは、限界まで自分を追い込みながらも、飛び、走り、戦い抜く姿が印象的だ。

 土屋さんは、そんなウサギの魅力を原作に忠実に体現。全シーズンを通し、アクション女優さながらの体当たりの演技で視聴者を魅了した。

 シーズン1では、マンション一棟を舞台にした「おにごっこ」でクライミングを披露し、「でぃすたんす」ではトンネル内を全力疾走。幼少期から足が速く、リレーではアンカーを務めていたという土屋さんだが、その美しいフォームからも彼女の身体能力の高さがうかがえる。

 さらに、先ほど紹介した山下さん演じるキューマとのげぇむ「すうとり」も見どころの一つ。ウサギはキューマチームのゴーケンとコンテナ上で激しいチェイスを繰り広げるのだが、ワイヤーを使った撮影はかなり過酷だったという。

 土屋さんはコンテナの上で柔軟するオフショットを自身のインスタグラムに投稿し、「コンテナは走るとバウンバウンと足元が跳ねるので、駆け抜けるのが想像以上に大変でした」と撮影秘話を明かしている。

 真夏の撮影ということで、コンテナがまるでフライパンのように熱かったとも語っていた。そんな過酷な環境の中で、決死のコンテナ間ジャンプをやり遂げた土屋さんの根性には、ただただ感嘆するばかりだ。

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