■「自分の絵柄でアニメになっていることに感動しました」

――10月3日(金)からはアニメの放送が開始されます。アニメ化のお話を聞いた時は、どう思われましたか?

塚原:漫画のオファーを受けた時と同様、すごく嬉しかったです。そういうことが自分に起こるんだっていう、驚きも含めた喜びがありました。完成した映像も見ましたがとても面白かったし、何よりも自分の絵柄が忠実に再現されていたことに感動しました。監督の西山司さんが作画の方にそう依頼してくれていたみたいで、非常に嬉しかったです。

――しんちゃん本編とはまた違うタッチのひろし像が動くのは新鮮です。

塚原:大学時代の先輩にアニメの演出家がいるのですが、アニメーターってめちゃめちゃ絵がうまい人っていうのが私の認識なんです。いろいろなポーズをいろいろんなアングルで描けるから、そういうプロフェッショナルな人が作ってくれるんだったら、すごく良いものになるだろうという期待がありました。実際の脚本や映像も、自分が面白いって思って描いた部分をちゃんと汲み取ってくれているなと感じました。

 第1話の激辛カレーのエピソードで、原作ではひろしがカレーを頼む際「ベリーホット」と言うんですが、コマ数はそんなに多くないんです。でもアニメ版はそのシーンが増幅されていて、「分かってくれているな」とうれしくなりましたね。

――塚原さんにとって「野原ひろし」とはどういう人物ですか?

塚原:35歳の普通のサラリーマンで、たまにかっこつけるお父さんであり、夫でもある。そんなどこにでもいるような平凡な男だけど、何よりも家族を愛する男で、それこそが彼の魅力だと思います。

──ありがとうございます。最後に、アニメを楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。

塚原:原作を読んでくださっている方は、アニメを観たらもう倍々楽しめるんじゃないかなと思います。「あ、こういう風になるんだ」っていう楽しみもあるし、なにより声優さんの演技が皆さん素晴らしい。声が入るだけでここまで面白くなるのか! と思いました。ぜひ見ていただきたいです。そして面白かったらぜひコミックスも買って読んでいただきたいです(笑)。

 

<プロフィール>
塚原洋一(つかはら・よういち)
11月22日生まれ。神奈川県出身。1986年「モーニング」(講談社)でデビュー。「月刊まんがタウン」2016年1月号(2015年12月4日発売)より『野原ひろし 昼メシの流儀』(キャラクター原作:臼井儀人)を連載開始。

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