■ダメージを受けるとノックバックする仕様が難しくて印象的
個人的にも、『悪魔城ドラキュラ』はめちゃくちゃ好きなゲームです。たしか、社会人になってから買ったんじゃなかったかな……。というのも、ディスクシステムが出たのは私が高校生の頃。ディスクシステム以前に、ファミコン本体を買うためにバイトして、ようやくバイト代が貯まったと思ったら、品薄で店頭から姿を消していて……。なかなかディスクシステムまでたどり着けなかったんです(笑)。
でも、発売当時から、欲しくて欲しくてしょうがなかったですね。私がファミコンで遊びたかったのは、もっぱらアーケードゲームの移植作品で、オリジナルのタイトルには興味がなかったのですが、それでも『悪魔城ドラキュラ』には魅力を感じていました。
ヴァンパイアハンターの主人公が、ドラキュラ退治のため悪魔城に乗り込むという内容で、ムチで戦うのが特徴的でした。ダメージを受けると、ピョンと後ろに跳ねて強制的に後退させられる仕組みになっているのが記憶に残っています。
跳ねた先に床がなく、落下して1人失うとか、定番でしたよね(笑)。この仕組みを思いついた人はスゴイなぁと思っていました。たしか、カセット版ではイージーモードを選べて、ダメージを受けてもノックバックしなくなるんじゃなかったかな。ひょっとすると、開発時にどちらの仕様を採用するか迷って、イージーモードとして収録したのかもしれないなぁ……なんて想像しちゃいましたね。
※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。
【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。