最新作『5』も公開決定!歴代『トイ・ストーリー』子どもが震えた…トラウマ級「めちゃ怖」おもちゃたちの画像
『トイ・ストーリー』30周年記念上映特別ビジュアル、公式Xより (C) Disney

 2025年で30周年を迎えたディズニー&ピクサーの大人気アニメーション映画『トイ・ストーリー』シリーズ。これを記念し、9月12〜18日の限定で1995年に公開された(日本は1996年)第一作目『トイ・ストーリー』が全国の劇場で公開される。

 さらに、最新作となる『トイ・ストーリー5』の日本公開が2026年夏に決定した。今作のヴィラン(悪役)は、ボニーが夢中になっている「リリーパッド」というカエル型のタブレット。また、前作で離れ離れになったウッディとバズも再会するようで、そちらも見どころだ。

 シリーズの中では、ウッディ&バズの他にジェシーにフォーキー、エイリアン、ポテトヘッド夫妻、レックスにハムなどなど、数多くの可愛いおもちゃが登場してきたが、その反対に一度見たら忘れられない強烈なおもちゃも多々登場し、時に子どもたちを震え上がらせてきた。今回は、歴代シリーズに登場した「怖すぎおもちゃ」を振り返ってみよう。

※本記事は各作品の内容を含みます。

■シドが魔改造した可哀想なおもちゃミュータント・トイ

 1995年に公開された記念すべき1作目『トイ・ストーリー』。おもちゃを大切にする少年アンディの一番のお気に入りとして、ウッディは仲間とともに幸せな日々を過ごしていた。ところが、アンディの誕生日に新たなおもちゃバズ・ライトイヤーが現われる。

 アンディの心を掴んだバズに嫉妬したウッディは、出来心でいたずらを仕掛けるが大失敗。バズが窓の外に飛び出し、連れ戻そうとしたウッディ自身も巻き込んで隣の不良少年シドに拾われてしまう。このシドこそ、おもちゃを魔改造したミュータント・トイを生み出し遊んでいた張本人である。

 シドの家に連れていかれたウッディらは、真っ暗な部屋の中でシドのおもちゃと出会う。彼らは、バービー人形の足に釣り竿を組み合わせた「レッグス」、PEZのアヒルの頭部に人形の上半身にバネの下半身がつけられた「ダッキー」など、ギョッとするビジュアルばかりだった。

 とりわけ恐ろしいのが、金属性のクモのような体にカニのような手と赤ちゃんの頭部がつけられた「ベビーフェイス」である。顔は片目がくり抜かれ、髪は中途半端にもぎ取られているという魔改造ぶり。シドは何を思ってこの改造をしたのだろうか、本来の姿からはかけ離れた衝撃的な風貌である。言葉を発しないためより不気味で、作中のウッディ同様に怖がった視聴者の子どもも多かったに違いない。

 だが、ミュータント・トイはかわいそうな被害者であり、実際は仲間想いで優しい心の持ち主。作中では、アンディの元に帰ろうとするウッディらに力を貸し、彼らとともにシドに復讐することを決意する。

 そして、あえて動いているところを見せるという禁断の行動を取り、シドを恐怖のどん底に叩き落とした。

 おもちゃたちは普段、人間の前では動かないようにしながら生きている。ゆえにシドは、ヴィランであると同時にシリーズを通しておもちゃが動いているところを見た超貴重な人間でもあるのだ。

■サニーサイド幼稚園を牛耳る怖すぎなおもちゃたち

 2010年公開の『トイ・ストーリー3』も、ビジュアル・設定ともに怖すぎたおもちゃが登場した作品だった。

 17歳になったアンディは、大学で寮に入ることを機にウッディ以外のおもちゃを屋根裏部屋にしまうことにした。だが、母が間違えて彼らをゴミに出してしまい、捨てられたと勘違いしたおもちゃたちは大きなショックを受けてしまう。そして、悲しみに暮れながら新たな遊び相手を求めて「サニーサイド保育園」への寄贈品の中に潜り込んだ。

 保育園で皆を待っていたのは、クマのぬいぐるみロッツォ・ハグベア。だが、ロッツォは以前の持ち主との間で起こった事件によって心を歪めており、独裁者として保育園を牢獄のような場所にしていた。

 そんなロッツォの取り巻きとして登場したのが、シンバルを叩く猿だ。1960〜70年代に発売されていた実在のおもちゃ「わんぱくスージー」をモデルにしたこの猿のおもちゃの怖さは、何と言ってもその外見にある。

 ギョロっと飛び出た血走った目、赤い歯茎から剥き出しの歯はホラー映画さながらで、ほんわかしたおもちゃたちとの対比が際立っている。“楽器を叩く目の赤い猿”のおもちゃは、これまでにも『アナベル 死霊博物館』をはじめ、数々のホラー映画に登場しており、恐怖の対象として描かれやすいのだ。

 そんな猿の役割は、園内の監視。夜な夜なうす暗い監視室でモニターを凝視し、脱走者を見つけると口と目を剥き出しにしてシンバルを叩く。そこにおもちゃらしさはなく、キャーキャーと鳴きながら異変を知らせる姿は異様な存在感を放っていた。

 また、ロッツォと古くから行動を共にする46センチの大きな赤ちゃん「ビッグ・ベビー」も、片目が潰れた顔と赤ちゃんなのにパワー系という設定がちょっと怖い。だが、前の持ち主デイジーを「ママ」と恋しがる様子からは、ベビーの寂しさと園に来るまでの過酷な生活が垣間見えて切ない。

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