■改造は自己表現。カスタマイズに沼る!
RCカーはカスタマイズも醍醐味のひとつ。バッテリーをいいやつに換えたり、モーターもタミヤだったら“ブラックモーター”にしたり。ダンパー換えたり、ベアリング買ったり、タイヤ換えたりして改造する。
ボディはポリカーボネートっていう透明の素材で、自分で色つけられるからボディカラー変えたり。ステッカーも王道のやつはついてるけど、それ以外のも別売りで売ってたりするから、ステッカーとボディカラーを自分仕様に組みあわせてオリジナルのデザインにしたりとか。そこでセンスが出てくるんです。
カスタマイズ自慢っていうのもありましたね。「俺のモーター380から540に換えたからね。しかもブラックモーターだからね」とか、「俺、フルベアリングだぜ」とか。
まあ自己満足ですね。結局レースに勝つのはドライビングテクニックだから。どんなに改造してもドライビングテクニックがヘタクソだと結局遅いわけですよ。いくら速く走れてもコントロールできないから。僕なんかは速さを求めるふうではいるけれども、実はカスタマイズすることにちょっと生きがいがあったから。レースに勝つことよりカスタマイズ重視。
RCカーに燃えてたのは1年半ぐらいかな。卒業した理由は、「いや、もうラジコンなんかやってらんねーよ!」みたいな。たぶん中2か中3ぐらいから『ビーバップハイスクール』とか読み始めたから。そっちのほうがカッコいいみたいな。「ラジコンなんか子供のおもちゃじゃねーかよ」って。
でも中1の頃は、RCカー楽しかったな~!
【プロフィール】
土田晃之(つちだ てるゆき)
1972年9月1日生まれ、東京都練馬区出身・埼玉県育ちのお笑いタレント、司会者、コメンテーター。太田プロダクション所属。1991年にお笑いコンビ「U-turn」としてデビューし、解散後はピン芸人としてバラエティ番組や情報番組で幅広く活躍。ガンダムやサッカー、家電など多彩な知識を持ち、親しみやすいトークで人気を集めている。『僕たちが愛した昭和カルチャー回顧録』が、2025年8月20日より双葉社から発売。