
吾峠呼世晴氏の漫画を原作としたアニメ『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、公開31日間で観客動員約1827万人、興行収入257億8265万と驚異的なスピードで記録を伸ばしている。わずか一か月ですでに日本映画歴代4位まで上り詰めた本作が、今後どこまでのヒットとなるか、その行方にも注目が集まっている。
今後の伸びを支える要素の一つが、劇場で配られる入場特典だろう。30日からは全国74館でMX4D/4DXの上映が決定し、その入場特典として「4Dビジュアルオリジナルステッカー」が配布される。
前作『劇場版「鬼滅の刃」無限城列車編』は期間ごとに追加で入場特典が用意されたことでリピーター客を増やし、ロングランヒットに繋がった。今回も新たに用意された特典をゲットするために、次の視聴を計画しているファンも少なくないだろう。
■種類が豊富!『無限列車編』の入場者特典を振り返り
では、2020年10月16日に公開された『鬼滅の刃』初となる映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城列車編』は、どのような入場特典が用意されていたのか。
初回の入場者特典は、コミックスと同じデザインを採用した冊子「煉獄零巻」と「塗り絵」。「零巻」は吾峠呼世晴氏描き下ろし漫画や大正コソコソ噂話などが掲載された読み応えある1冊となっており、塗り絵は炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助のデフォルメイラストが描かれている。ちなみに、塗り絵は現在も公式サイトでダウンロード可能だ。
この特典は早々に配布終了し、約一か月後からは次々と追加特典が配布されていった。その内容は、以下の通りだ。
・11月14日~第一弾「ufotable書き下ろしA5イラストカード 壱」
・11月28日~第二弾「ufotable書き下ろしA5イラストカード 弐」
・12月12日~第三弾「来場御礼スペシャルブック」
・12月26日~第四弾「キャラクターデザイン松島晃描き下ろしメモリアルボード」
・2021年3月27日~第五弾「LINEスタンプ風シール」
・4月3日~第六弾「ufotable描き下ろしA6イラストカード2枚セット」
・7月22日~29日「ufotable描き下ろしA5バースデーカード」
まさに、超充実の特典である。カードの多くは、煉獄と炭治郎ら鬼殺隊と、魘夢・猗窩座ら敵が対比で描かれた秀逸なデザイン。さらに、スペシャルブックはA4サイズ22ページというボリュームに声優の対談などが掲載されており、ファンにとってはたまらない一冊といえるだろう。
また同作でメインとなった炎柱・煉獄杏寿郎ファンにとって嬉しい特典だったのは、7月22日から配られた「バースデーカード」だろう。これは5月10日に設定されている煉獄の誕生日を祝って制作されたもので、緊急事態宣言による延期の影響で最終上映期間での配布となった。くす玉の前で笑顔を見せる煉獄が描かれた可愛すぎるデザインのカードだ。
ちなみに、2025年5月9日のリバイバル上映では再び「煉獄杏寿郎バースデーカード」とカバー違いの「煉獄零巻」が配布されている。どちらも前回とは違うイラストで、コレクション心がくすぐられる一品だ。
2024年12月にはMX4D/4DXが上映され、「無限列車切符風アクリルキーホルダー」が特典として配布されている。通常版もこちらも観に行ったという人は、どれくらいいるのだろうか……。
駆け足で振り返ったが、『鬼滅の刃』の入場特典は種類が多い。制作側の想いと観客への感謝が詰まったこの特典が、劇場へ足を運ぶ楽しみに繋がったとも言える。限定品なので全員が手に入れられるものではないが、ファンにとって何よりの宝物となったはずだ。