■「女の子が“好き”と思う心を応援しよう」

――作品作りにおいて、『ちゃお』全体で一貫しているメッセージのようなものはありますか?

萩原:「女の子が“好き”と思う心を応援しよう」と思っています。すべての女の子を応援するような雑誌を作りたいな、と。

其田:『ビューティーポップ』もそうですが、「誰にでも魔法をかけてあげる」「誰でも綺麗になれる」ということを、先生の強いメッセージとして伝えたいですね。それは小学生の読者に対しても、20代の女性に対しても同じです。「みんな、かわいくなれるよ」というメッセージを、一貫して伝えています。

――それを小さいころに読める子たちは幸せですね。

萩原:もちろん、キダルト層にも「みんな可愛いよ」って、先生からの応援が届いていると思います。

――目の前に『ちゃお』2023年2月号ふろくの「ときめき!シン・まんが家セット」があります。これはお手本の絵をトレースして絵の練習をするおもちゃの「ちゃおスララ」と同じ構造ですよね。私も昔「ちゃおスララ」で遊んでいました。

萩原:嬉しいです。この「シン・まんが家セット」も、「ちゃおスララ」を元にして、タカラトミーさんに許可をもらって作りました。私も「ちゃおスララ」を覚えていて、まんが家セットを作るなら絶対にこういうのがいいな、と思っていたんです。

『ちゃお』2024年2月号ふろく「ときめき!シン・まんが家セット」 本体以外にスクリーントーンとミリペン、ミニ原稿用紙、絵のお手本シートもセットになっている 撮影/ふたまん+編集部

――『ちゃお』読者アンケートでも、なりたい職業ランキングで「まんが家」は不動の人気だと伺いました。

萩原:そうですね。まんが家セットが人気なのも、やっぱり「やってみたい」という気持ちが満たされるからなのかなと思います。

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