超豪華ラインナップに神回ズラリ!歴代最高部数「伝説のりぼん2月号」を振り返る 少女たちのバイブルは創刊70周年の画像
『りぼんフェスタ2025』(C) 2025 SHUEISHA Inc

 1955年8月3日創刊の少女漫画雑誌『りぼん』(集英社)が創刊70周年を迎える。

 絶頂期の『りぼん』は255万部という発行部数を記録するオバケ雑誌だった。歴代最高部数を記録した1993年12月29日発売の『りぼん』「1994年2月号」を見てみると、その連載陣はとんでもなく豪華だったことがわかる。『ときめきトゥナイト』『ちびまる子ちゃん』『ママレード・ボーイ』に加え、新しく『赤ずきんチャチャ』がアニメ化されたことで、同じ雑誌の中で4作品が同時にアニメ化されており、アニメから作品を知った少女たちもこぞって書店に走ったものだ。

 創刊70周年を記念して、8月1日から8月6日まで東京・SHIBUYA TSUTAYAでは「りぼんフェスタ2025」が開催。イベントでは『ときめきトゥナイト』の池野恋氏や『姫ちゃんのリボン』の水沢めぐみ氏、『ママレード・ボーイ』の吉住渉氏、『神風怪盗ジャンヌ』の種村有菜氏ら、『りぼん』を彩った人気漫画家たちによるサイン会や展示が行われる。

 また、同じく今年で開園70周年を迎える東京ドームシティ アトラクションズとのコラボとして、7月25日から8月3日まで東京ドームシティにて「祝W70周年!東京ドームシティ アトラクションズ×りぼんスぺシャルコラボイベント」も開催。メインイベントとなる謎解きイベントや、りぼん作家のイラストが大集合する「りぼんミュージアム」など、今の「りぼんっ子」も昔も「りぼんっ子」も楽しめるイベント満載の夏となりそうだ。

 ずっと少女たちのバイブルであり続けた『りぼん』の歴史は長い。今回は、創刊70周年を記念して、歴代最高部数を記録した「伝説の『りぼん』2月号」を振り返り、これまでの『りぼん』の歴史的快挙を振り返りたい。

■最高部数255万部『りぼん』のそうそうたるメンツ

 同号で表紙と巻頭カラーを飾ったのは『ママレード・ボーイ』。両親の交換結婚により同級生の男の子と一緒に住むことになった主人公・小石川光希を中心としたラブコメ作品だ。

 この回では、ついに両思いとなった光希と松浦遊が、それぞれのかつての恋愛相手である銀太と亜梨実に報告をしてケジメをつけに行くという回だった。ホワイトクリスマスに2人きりになった光希と遊がお互いに「大好き」と愛を確かめ合うシーンは、これまで2人の恋の行く末を見守ってきた読者にとっては胸アツの展開だった。

 他にカラー扉を飾ったのは、アニメ放送間近で番組情報や声優発表といった情報も豊富だった彩花みん氏の『赤ずきんチャチャ』、連載30回の『ときめきトゥナイト』、同じく連載30回の矢沢あい先生の『天使なんかじゃない』、新連載の藤井みほな氏の『パッション・ガールズ』、同じく新連載の高須賀由枝氏の『とまどいの姫君』、椎名あゆみ氏の『あなたとスキャンダル』に、特別読切の一条ゆかり氏の『有閑倶楽部』だった。『有閑倶楽部』はこの号に掲載されたストーリーが『りぼん』に掲載された最後の話となった。

 『天使なんかじゃない』は須藤晃が事故にあい、自身の気持ちに気づき始める中、冴島翠が新入生歓迎会でライブを行う回。また『こどものおもちゃ』で知られる小花美穂氏の『この手をはなさない』は最終回を迎えるという、どの漫画も神回揃いの号だった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3