■福田作品で開花したハシカンの白目と「のだめ」の白目
白目といえば、ギャグテイストの作品では幾度となく白目をむいてきた橋本環奈さんも外せない。
特に代表的なのが、空知英秋氏原作で福田雄一氏が監督を務めた『銀魂』のヒロイン・神楽だ。作中では数えきれないほど見せている白目はまだかわいいもので、とんでもない変顔や鼻をほじる様子など、他の美少女なら絶対にやらないようなこともやってきた。
橋本さんは、同じく福田監督のドラマ『今日から俺は!!』の早川京子役や映画『斉木楠雄のΨ難』の照橋心美役でも白目むきや吹っ切れた芝居でファンを魅了し、今やコメディ女優としての地位を築いている。
また、ギャグとしての「白目」という表現の知名度を上げたのは、二ノ宮知子氏の『Kiss』に連載されていた同名漫画が原作のドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)の上野樹里さんかもしれない。
上野演じる「のだめ」はショックなことがあったとき「ぎゃぼー」と奇声をあげたり白目をむくキャラクター。漫画でももちろん同じ表現がなされているが、実写ドラマで違和感なく、見事に再現していたのは驚きだ。
そして、相手役の千秋真一を演じた玉木宏さんもショックなことがあると白目をむくキャラだった。2人とも大きな瞳から真っ白な白目がのぞいており、2人が揃って白目をむくシーンにはほっこりさせられた。
ここまで振り切った演技が記憶に残る「白目女優」たちを振り返ってきた。普段の姿が美しいからこそ、そのギャップにハマってしまうのかもしれない。