■メタル系対策は、シリーズを追うごとに複雑化?

 守備力とすばやさが高く、呪文はほぼ効果なし。しかも、すぐに逃げ出してしまう可能性があるメタル系モンスター。それをいかに効率良く倒すかは、『ドラクエ』プレイヤーの永遠の課題でもある。

 基本的にはコツコツ1ダメージずつ積み重ねて倒すか、会心の一撃や『ドラクエ3』のドラゴラムのように鉄壁の守備力を無視する一撃に賭けるのが定番だ。

 しかし『ドラクエ』シリーズに「特技」のような要素が加わったことにより、倒し方の選択肢が広がった。そこで筆者が実際に体験した、メタル狩り時の失敗談を紹介したい。

 まずは『ドラクエ6』で上級職の「バトルマスター」が追加され、「メタルぎり」という夢のような名前の特技を習得したときのこと。

 「メタルぎり」の事前情報ではメタル系を倒すのに有効な技という触れ込みで、かなり期待した。しかし実際に「メタルぎり」を使ってみると、メタル系に1~2ダメージを確実に与えるという地味な効果。それならバトルマスターどころか、戦士時代に覚える「まじんぎり」がヒットするのに賭けたほうがはるかに効率が良かった。

 次に筆者が期待を寄せたのが、『ドラクエ8』に実装された最強のブーメラン「メタルウィング」。ゲーム中の説明によれば、「メタルキングの硬い身体にも傷を負わせることができる」とあり、対メタルキング戦で絶大な効果を発揮するものだと思い込んだ。

 その「メタルウィング」を入手するには、錬金釜で「メタルキングのヤリ」と「ウィングエッジ」を材料に作成することになる。かなり貴重な装備品なのだが、肝心のメタル系に対する効果は前述した「メタルぎり」の全体攻撃版という正直微妙な効果。メタルスライムすら一撃では倒せない、ショボすぎる威力だった。

 しかもPS2版の『ドラクエ8』では錬金材料に用いた貴重な「メタルキングのヤリ」を取り戻すこともできず、途方に暮れるしかなかった……。


 メタル系は、その姿を目撃するだけでも心が躍る『ドラクエ』シリーズを象徴するモンスターといえるだろう。とにかく倒しにくい敵だからこそ、撃破したときの快感が忘れられず、ついメタル狩りに没頭してしまうのだ。今後発売される新たな『ドラクエ』作品では、どのようなメタル系モンスターが登場し、どんなドラマが生まれるのか、楽しみにしたい。

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