『機動戦士ガンダム』ギュネイ・ガスに『ジョジョの奇妙な冒険』ナランチャ・ギルガも…強かったのに予想以上にあっけなく死んだ「アニメの主要キャラ」の画像
DVD版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(C)創通エージェンシー・サンライズ

 アニメの主要キャラは敵味方問わず、個性的なキャラクター性や能力で物語を盛り上げてくれる。しかし、主要キャラだからといって、必ずしも華々しい活躍ばかりが待ち構えているとは限らない。

 特にバトルものの作品では、これまでの華々しい活躍から一変、あまりにもあっけない理由で退場してしまった悲劇的な末路を辿ったキャラクターたちも存在する。

 そのあっさりとした散り様で視聴者を動揺させた、悲しきキャラクターたちについて見ていこう。

 

※本記事には各作品の内容を含みます

 

■最強の剣士に襲い掛かる、まさかの一手……『SAMURAI7』キュウゾウ

 数々の名作映画を世に送り出した伝説的な黒澤明監督。代表作の1つである邦画『七人の侍』の公開50周年を記念して作られたのが、アニメ『SAMURAI7』だ。

 2004年に放送されたアニメ作品で、テクノロジーが発達した未来の世界を舞台に7人の「サムライ」たちが剣によって混沌とした時代を切り開いていくSF色の強いバトル作品となっている。

 個性豊かな面々が集うサムライたちだが、なかでもあまりにもあっけない散り際で視聴者を驚かせたのが、二刀流の使い手・キュウゾウだ。

 キュウゾウは短い金髪に赤いコートを纏った剣士だ。虹雅渓(こうがきょう)の支配者であるアヤマロの護衛として雇われていたことから、一時は敵として立ちはだかったが、最終的にはアヤマロ一味を離反し、主人公・島田カンベエらとともに都へと乗り込んでいく。

 だが、そんな彼をまさかの悲劇が彼を襲うことに。敵味方入り乱れる戦場にて、サムライの一人・カツシロウが偶然拾ったマシンガンで敵を撃ち抜いていく際、その弾が敵の体を貫通、なんと背後にいたキュウゾウまでをも貫いてしまったのだ。

 作中屈指の実力者だったのに、敵の刃でもなく、強力な機械の攻撃でもなく、味方の誤射により致命傷を負うという予想だにしない幕切れ……。登場人物はもちろん、視聴者をも唖然とさせた展開だった。

 最強格のキャラクターだっただけに、彼の鮮やかな戦闘シーンをまだまだ堪能したかった視聴者も多いことだろう。

■一瞬の隙を見抜かれたことが運の尽き…『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』ギュネイ・ガス

 現在、シリーズ最新作である『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』が放送されており、ますます盛り上がりを見せている『ガンダム』シリーズ。

 なかでも予想外の理由で死亡してしまったキャラといえば、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場したギュネイ・ガスだろう。

 シャア・アズナブルが率いる「ネオ・ジオン軍」の一員として登場したギュネイ。専用のヤクト・ドーガに搭乗し戦場を駆ける実力者だが、一方でニュータイプであるシャアに対して嫉妬心から内なる反抗心を抱いたりと、かなりの野心家であった。

 一方、パイロットとしての腕前は本物で、作中ではブライト・ノアの放った核ミサイルをファンネルで撃ち落とすなど驚異的な戦闘力を見せていた。

 そんなギュネイは主人公のアムロ・レイにより、ある独特の“癖”を見抜かれてしまう。それが、余計なものにまで意識を走らせてしまうほどに優れた、彼の“勘と目の良さ”だった。

 序盤の戦いでギュネイのこの癖に気付いたアムロは、終盤の戦いでこれを逆手に取り、わざと自身のバズーカと盾を捨てる。彼がそれを目で追った瞬間、ライフルで狙撃し打ち落としたのだった。

 ギュネイの敗因は感覚が鋭すぎるゆえに発生した、いわば“よそ見”……まさに一瞬の隙が命取りとなってしまったのである。

 呆気ない散り様ではあったが、一方で彼の癖に気付き、それを土壇場で見事についたアムロの怪物じみた実力にも戦慄せざるをえない。

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