『凪のお暇』中村倫也に『さよならみどりちゃん』西島秀俊も…実写化作品で「魔性の男」を演じたイケメン俳優の画像
中村倫也 写真/ふたまん+編集部

 漫画に登場する、いわゆる「魔性の男」たち。頭ではロクでもないと理解していても、彼らには人を強烈に惹きつける魅力があるのも確かだ。そしてそんな魔性をもつ男性を、実写化作品で見事に演じた俳優たちの色気にノックアウトされたファンも多いのではないだろうか。

 今回は、実写化作品に登場する「魔性の男」を演じたイケメン俳優たちを振り返っていこう。

 

※本記事には各作品の内容を含みます

 

■沼にハマった人多数!『凪のお暇』中村倫也(安良城ゴン)

 コナリミサトさん原作の『凪のお暇』は、人間関係に疲弊した主人公・大島凪が人生をリセットし、新たな道を歩んでいくストーリーだ。

 人の目を気にして、愛想笑いばかりしていた凪。“空気を読む”日々に疲れ、倒れたことをきっかけに、何もかもをリセットして見知らぬ土地へ移り住む。

 現代社会を生きる大人たちの心に刺さる内容の本作は人気を博し、2019年に実写ドラマ化された。主演を実力派女優の黒木華さんが務め、凪のトレードマークでもある“天然パーマ”の可愛すぎる姿も話題になった。

 そんな凪の隣人で、新たな恋の相手として登場するのが中村倫也さん演じる安良城ゴンである。イベント企画を生業とし、派手な交友関係のゴン。周囲に女性も多く「来るもの拒まず」で、複数の女性と付き合うなど自由奔放な生活を送っているキャラクターだ。

 ボサっとした髪型とゆるい服装に身を包んだ中村さんは、何とも言えない気怠いイケメン像を体現していた。甘い声、柔和な喋り口調で演じられるゴンは妙に色っぽく、ファンからは黄色い悲鳴があがることもしばしば。

 出会いからほどなくして、お互いに自分にないものを持つ者同士で自然に惹かれ合う凪とゴン。凪が元カレ・我聞慎二に別れを告げた日、ゴンの部屋で凪は彼のおすすめの「ハイボールのチョコミントアイスのせ」をごちそうになり、2人は大人の関係へ……。

 凪とゴンのベッドシーンは放送後にSNSで大盛り上がりを見せ、ゴンの別名「メンヘラ製造機」はトレンド入りするほど話題となった。ゴンを見て中村さんにハマったというファンも多く、まさに“沼”に引きずり込む魅力が溢れていた。

 かくいう筆者も、ゴンおすすめの「ハイボールのチョコミントアイスのせ」を試してみた口である……。

■女癖が悪すぎる魔性の男!『さよならみどりちゃん』西島秀俊(ユタカ)

 南Q太さん原作の『さよならみどりちゃん』は、ごく普通のOL・ゆうこと、彼女のバイト先で店長を務めるユタカの恋を描いたストーリーだ。

 誰が見ても女癖が悪いユタカに恋をしてしまったゆうこの痛々しさや優柔不断さがリアルに描かれており、キャラクターの心情や人間関係の丁寧な描写が南Q太さんらしい作品である。

 2005年に公開された実写映画では、本作で映画初主演となった星野真里さんが主人公・ゆうこを演じた。初主演でありながら、ベッドシーンをはじめ、体当たりの演技を見せた星野さん。作中で彼女が歌う「14番目の月」は、切なくも清々しく印象に残る名シーンだった。

 一方、ゆうこの想い人・ユタカを演じたのは西島秀俊さんだ。硬派なイメージの強い西島さんだが、本作で演じたユタカは“超”がつくほど軟派な男性である。ゆうこに甘い言葉を吐き、水商売の仕事を紹介したり、関係を持ったあとに本命の彼女「みどりちゃん」の存在を明かしたりと、なかなかの“クズ男”ぶりを発揮する。

 来る者拒まず、あらゆる女性たちにちょっかいをかけるユタカは、女性の心をくすぐる魔性の男でもあった。

 普通ならユタカと恋するのは絶対に嫌だと思うが、30代前半の大人の色気を漂わせる西島さんの姿を見ると、彼に抗えないゆうこの気持ちもなんだか理解できてしまうから不思議だ。

 現在の渋さが光る演技派の印象からはかけ離れた、少年のような無邪気さを持つ“若き西島さん”の姿が見られる『さよならみどりちゃん』。西島さんに“沼る”こと間違いなしの、おすすめ作品だ。

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