■「好き」が高じて入社
――当初はどんなふうに企画を出したのでしょう。
開発本部・長尾百恵さん(以下、長尾):弊社がかなり昔に出した『ぷちサンプルBOOK』(2005年刊行)という本がありまして、私もいちファンとして買っていたのですが……。

――いまお持ちのその本、私物なんですか!?
長尾:はい、当時普通にファンとして買いました(笑)。ここに最初の開発者のインタビューが載っていて「元々は食玩からスタートしたけど、お客さまの声から生まれた商品が多い」と書かれています。お客さまからの「お肉の切り身がかわいい」などの声を反映したようです。
――長尾さんが一番初めに買ったものは覚えていますか?
長尾:小学校高学年くらいのときに買った、「日本横断駅弁紀行」です。イカ飯の質感がすごくリアルで……! イカ飯の紙パッケージのデザインもこう、すごくて……! 本物をそのままミニチュア化したんだというのがひしひしと伝わり、感動してそこから沼にハマりましたね。
――おお、アツいですね……! ご自宅にどれほどお持ちですか?
長尾:全部は飾れていなくて、コンテナみたいな入れ物2つにガチャガチャと入れています。収納の正解がわかっていないんです……。最初は商品ごとに分けていましたが、途中からゴチャッとなってしまい。誰か正解を教えてください!(笑)
――本当に昔から好きだったことが伝わりました。おふたりとも、「好き」ゆえにリーメントさんに入社したんですか?
岡本:そうですね。元々おもちゃが好きで、リーメントの商品も集めていました。新卒で入った会社で雑貨デザイナーをやっていた当時たまたま中途採用を目にして「今だ!」と転職しました。いまは広報を担当しています。
長尾:私も『ぷちサンプルシリーズ』ファンで、中途採用を見かけて「応募するしかない!」と。デザインや企画のスキルはもともとなかったのですが、面接で「熱意だけはあります!」と“好き”をアピールして入社して、入社10年目で企画開発部で商品開発を担当しています。