「焼く前と後」まで再現…開発者のこだわりと情熱が超ヤバイ!? リーメントのロングセラー『ぷちサンプルシリーズ』が愛される理由の画像
撮影/ふたまん+編集部
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 食玩コーナーや玩具店、家電量販店でひときわ輝く、魅惑のミニチュア――。その小さな世界に触れた瞬間、誰もが心躍るはず。その精巧な再現性とニッチな企画で国内外に多くのファンを持つ『ぷちサンプルシリーズ』。生活感があるキッチン、スーパーやコンビニに並ぶ身近な食品を再現したかと思えば、魔法学校や海賊など、ファンタジー要素を含むアイテムも展開するなど、幅広い世界をミニチュアの視点から切り取っています。

 その企画開発から製造販売までを手掛ける玩具メーカー株式会社リーメントの営業本部・岡本真侑さんと開発本部・長尾百恵さんに、ロングセラーである『ぷちサンプルシリーズ』に秘められた、細かすぎる「超こだわり」についてじっくり聞きました。

【第1回/全3回】

――エレベーターホールからすぐのエントランスのショーケースに、ぎっしりとミニチュアが並んでいて圧巻でした。これまでどれほどリリースしていますか?

営業本部・岡本真侑さん(以下、岡本):『ぷちサンプルシリーズ』 だけなら250種類以上あります。弊社公式サイトには現在発売中のもの、そして販売終了商品ギャラリーもあり、これまでリリースした商品が見られるようになっています。

ガラスケースの中にはズラリと過去製品が 撮影/ふたまん+編集部

――さかのぼると、もっとも古いのは2002年6月発売のシリーズ第一弾「和食処」ですね。

岡本:そうですね。第一弾を手がけた社員はもう会社にはいませんが、聞くところによると、食品サンプル好きの担当者がいて「食品サンプルをミニチュア化したらおもしろいんじゃないか」ということで、当時ブームだった食玩のサイズ感に合わせて作り始めたのがきっかけだったようです。

――だから最初のころは「和食処」をはじめ「ファミレス」「街のデザート屋さん」「中華街」「回転寿司」「日本横断駅弁紀行」「ぷちスーパー」「ふるさと産地直送便」など、食品に特化していたんですね。

岡本:そうなんです。今はジャンルも大きさも幅広く作っていますが、元々は食品サンプルから来ているので、やっぱり食べ物系が得意分野かなとは思います。

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