■ブルマの言葉で大きな決断を…
悟空はセルとの戦いで2度目の死を迎え、生き返れなくなった。クリリンたちは必死に悟空が生き返る方法を探していたが、悟空は生き返ることを拒否する。
その理由はブルマの言葉だった。ブルマは以前、悟空が悪いやつを引き付けている、ということを彼に話していたようだ。悟空はその言葉に納得し、自分がいない方が地球は平和になるのでは? と考えた。
だからこそ悟空は生き返ることをせず、息子の悟飯に地球の平和を託す。まさかブルマの言葉によって悟空が「生き返らない」という大きな決断をするとは、信じられなかった。
しかし、悟空はこれまでの人生でブルマから多くを学んだ。ただ強いだけでは生きていくことはできない。彼女との交流を通し人との付き合い方などを教えてもらったおかげで、成長できた面もあるのだ。
悟空も悟空でブルマを信頼しているからこそ、彼女の言葉に耳を傾けるのだろう。それにしても、まるで悟空が疫病神であるような言い草だが、それでも悟空が素直に受け取っているあたり、2人の信頼関係の深さがうかがえる。
■最終巻の2ショット
コミックス最終巻の扉絵で悟空とブルマのツーショットが描かれているのにも、2人の関係性があらわれている。
『ドラゴンボール』は、ブルマが悟空をドラゴンボールを探す旅に連れていくことから始まった。悟空は広い世界へ連れ出されなかったら、ずっと山奥に留まっていただけだったかもしれない。つまりブルマは『ドラゴンボール』に欠かせない、原点ともいうべき存在だ。
最終巻の扉絵というともっと派手で、描かれるキャラクターがたくさんいてもおかしくはない。しかし、そうではなく年齢を重ねた2人の姿だけが描かれているからこそ、“原点”を感じられ胸が熱くなる。
ともに笑顔を浮かべ、同じフレームにおさまる2人。並んでではなくブルマが悟空の肩越しに顔をのぞかせている構図も、付かず離れずの関係性をあらわしているようで微笑ましい。
悟空とブルマはずっと固い友情で結ばれている。お互い家庭を持ってからも、恋愛とは別のところで心がつながっているような姿が印象的だ。
言葉に出さなくてもお互い信頼をしているのが分かるので、この関係性はずっと変わらないだろう。


