原作初期から終盤まで…唯一無二の絆に感激!『ドラゴンボール』悟空とブルマの尊い関係性の画像
『DRAGON BALL』 #8 [DVD] ©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 鳥山明さんによる『ドラゴンボール』(集英社)は、バトルだけではなく、キャラの関係性も見どころの1つだ。

 ライバル、友情、恋愛……作中ではさまざまな形の関係が描かれるが、中でも特に注目したいのが悟空とブルマである。『ドラゴンボール』のストーリーは、この2人の出会いから始まった。腐れ縁のような感じでずっと苦楽をともにしてきたふたりだからこそ、心が通じ合って見える。

 今回はそんなふたりの関係性を象徴するような、さりげなくもジーンときてしまう場面を振り返りたい。


※本記事には作品の内容を含みます 

■大怪我した悟空の元に駆けつける

 まず注目したいのが、悟空がベジータと対決した後のことだ。この時悟空は、大猿に姿を変えたベジータによって握りつぶされ、全身の骨が砕ける重傷を負う。

 そのため戦うどころか起き上がるのも困難な状態になってしまい、かなり痛々しかった。そんな悟空の元に駆けつけたのがチチとブルマたちである。

 チチは夫である悟空の心配をするのかと思いきや、目の前の悟空を飛び越えて悟飯のもとへと駆けつける。悟空のことなど全く眼中になく、クリリンが「それよか悟空のほうがずっとひどい状態で………」と伝えても完全無視だ。母として息子を心配するのは当然だが、それにしても少しくらい悟空を気にしてあげても良いのでは……。

 しかし、ブルマは違う。悟空のそばにやってくると、「だ… だいじょうぶ? 孫くん…!」と真剣な表情で声をかけていた。

 ブルマは悟空なら大丈夫と信頼する一方、ずっと気にかけてもいる。まるで弟を心配する姉のようだ。悟空も口にこそ出さないが、そんなブルマの気遣いをありがたく思っているのでは?

 ブルマは後にベジータと結ばれ幸せな家庭を築くが、悟空とはまた別の強い絆で結ばれているといえるだろう。

■悟空への絶大な信頼

 次はブルマと未来トランクスとの会話から分かる、ブルマの悟空に対する絶大な信頼を見ていきたい。この場面は番外編である『TRUNKS THE STORY -たったひとりの戦士-』で描かれる。

 人造人間17号と18号によって世界が破壊されてしまった際、ブルマはタイムマシンを開発してトランクスを17年前に送り込む。病で亡くなる前の悟空に薬を渡し、生き延びさせることで、人造人間を倒して過去を変えられると考えたからだ。

 この世界のトランクスは悟空の存在を知らない。だからどんな人物か尋ねるのだが、それに対しブルマは「どんなにとんでもないことが起きても かならずなんとかしてくれそうな… そんな ふしぎな気持ちにさせてくれる人なの」と答えていた。

 悟空のことをずっと側で見ていたブルマだからこそ、彼ならどんな状況でも何とかしてくれると思っているのだろう。悟空が亡くなって長い年月が経ってなお彼に想いを馳せる姿からは、彼女が失ったものの大きさも感じられ、思わず切なくなってしまう。

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