『名探偵コナン』工藤新一が小さくなった原因「APTX4869」についておさらい!意外と忘れてる情報も?の画像
青山剛昌 『名探偵コナン 1 SPECIAL』(少年サンデーコミックス)

 『名探偵コナン』の中で超重要なキーワードのひとつと言えば、「APTX4869」だ。工藤新一を幼児化させ、「江戸川コナン」が生まれるきっかけとなった薬だが、いまだに謎が多く、黒ずくめの組織が何の目的で作っていたのかも判然としていない。

 ストーリーが進むごとに解毒剤の試作品ができたり、コナン以外にも使用された人物が出てきたりと、APTX4869を取り巻く状況も変化してきている。そこで今回はいま知っておきたい、『名探偵コナン』のAPTX4869についての情報をおさらいしていこう。

 

※本記事には作品の核心部分の内容を含みます

■製作者は灰原の両親

 APTX4869は黒ずくめの組織が使用する薬だ。その効果は第1話でジンが「死体から検出されない毒」と話しており、完全犯罪を可能にする便利なアイテムといえる。しかし、この薬を飲まされた新一は死亡せず、幼児化してしまった。

 APTX4869の製作者は、灰原哀(宮野志保)の両親である宮野厚司と宮野エレーナである。厚司は天才的な科学者であったが、学会では「マッドサイエンティスト」と呼ばれていた。

 しかし、徐々にその温厚な人柄が明かされていき、何度か面識のある阿笠博士も気さくな人物という印象を持っていたことから、組織に利用されていた可能性が高い。

 両親は謎の火事によって死亡しており、やがて娘の志保が焼け残った資料をもとに毒薬の「復活」を任される。彼女はシェリーというコードネームを与えられ、組織からも高い評価を受けていた。しかし、灰原いわく「毒なんて…作ってるつもり… なかったもの…」らしく、その真の効果のヒントは「幼児化」の副作用に隠されているようだ。

■工藤新一、メアリー世良、羽田浩司…毒薬を飲まされた人物とは?

 これまで組織によってAPTX4869を飲まされた人物は数多い。そのほとんどは死亡していて、灰原は後追い調査の過程で新一の幼児化の可能性に気が付いている。

 薬を飲まされた中で重要人物は、新一、メアリー世良、羽田浩司、アマンダ・ヒューズ(自ら服用)、灰原(自ら服用)の5人だ。その中で浩司とアマンダは17年前に死亡してしまっている。

 その一方で幼児化したのが新一、メアリー、灰原。APTX4869を飲まされて死亡しない場合には、骨が溶けているようだと感じるほどの苦しみを感じた後、幼児化してしまう。実はこの「幼児化」、言い方を変えるなら「若返り」こそが、薬の本当の効果なのではないかと指摘されているのだ。

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