■多くのファンが涙した「マーグのお葬式」
この「マーグ追悼会」、ようはマーグの葬式を行うイベントの300名の枠に対して、約4000通の応募があったそうです。1枚だけ送った私のハガキは奇跡的に当選を果たしました。
そして1982年3月25日、日本テレビ南館大会議室で執り行われる「マーグの葬式」に向かいます。会場となる日本テレビへは当時の国電(現在のJR)の中央線で向かいました。
開始は14時からでしたが、かなり早めに着いた私は待機列に並んで10番台で入場。座席は前から2列目という最高のポジションです。周囲を見渡すと中学生の自分より年上と思われる女性が次々と着席し、なかには喪服を着た人もいました。男性ファンの姿もありましたが、参列者の8割ほどが女性だったと思います。
粛々と入場が終わり、300人以上がいる会場内は大変静かで、まったく混乱もなく着席。席の後方を振り向くと、通常のカメラを構えた報道関係者だけでなく、テレビ局らしく報道用のテレビカメラまで設置され、スタッフと思われる男性たちがズラリと並んでいました。
この葬式にはキャラクターデザインを担当した本橋秀之さんや、監督の今沢哲男さんなどのアニメ制作陣が出席。さらに明神タケル(マーズ)役の声優・水島裕さん、飛鳥ケンジ役の石丸博也さんらが、クラッシャー隊の衣装を着て登場し、マーグ役の声優・三ツ矢雄二さんが喪服のような黒い衣装で姿を見せました。アニメ制作陣が正面向かって左側最前列、声優陣が右側最前列に着席します。
正面スクリーンに、マーグが最期を迎えた第19話のクライマックスの映像が流れると、会場中から小さな悲鳴や女性のすすり泣く声が聞こえてきます。そしてマーズに希望を託してマーグの右手が力なく落ちた瞬間、女性ファンが号泣する声も聞こえてきました。
文字通り「お通夜状態」となった会場内の照明がスーッと落とされ、白い花に飾られたマーグの遺影にスポットライトが当たります。ここでも再度、嗚咽が漏れ聞こえました。
続いて司会者に声をかけられた高校生か大学生くらいのお姉さんが立ち上がり、ファンを代表して弔辞を読み上げます。その内容は当時の私たちファンの想いをまさに代弁していました。
この弔辞に対し、水島裕さんが「兄マーグも幸せだった」といったコメントを述べ、マーグの遺影前に置かれた献花台に、用意された白い菊の花を参列者全員が一輪ずつ置いていくセレモニーが開始。マーグ役の三ツ矢さんも自分が演じたマーグに献花をしており、思わず感無量な気持ちになりました。
その後『ゴッドマーズ』の主題歌を歌う樋浦一帆(ひうらいっぽ)さんや、挿入歌を歌う水島裕さんが歌唱するパート、日本テレビの関係者によるお礼の言葉、制作スタッフによるトークコーナーなどが続きます。
式も終わりに近づくと、ファンにプレゼントが当たる抽選会が行われました。私は運良く「DX超合金六神合体ゴッドマーズ」が当選。ほかにも献花台に行くタイミングで持参した花束を三ツ矢さんに渡すことにも成功し、「三ツ矢さんの手でマーグにあげて下さい」と直接お伝えすることができたのは本当に幸運でした(実際、献花されたのは別のお花でしたが)。


