■ムラサメ研究所とサイコガンダム
ドゥーが所属する「ムラサメ研究所」は、地球連邦のニュータイプ研究所のひとつ。『Zガンダム』では、4番目の被検体を意味する強化人間「フォウ(four)・ムラサメ」が所属していた組織である。
書籍『週刊ガンダム・モビルスーツ・バイブル 21および36号』(デアゴスティーニ・ジャパン)によれば、一年戦争後に建設され、所長のムラサメ博士はジオンの研究機関「フラナガン機関」出身とされている。
ジオンが勝者となった『ジークアクス』の世界線で、なぜムラサメ研究所が連邦の研究機関になっているのかは現時点では分かっていない。
さらには『Zガンダム』においてムラサメ研究所が開発した可変モビルアーマー「サイコガンダム」は、ジオンのニュータイプ用モビルスーツ「ジオング」の設計思想をもとに作られた機体だった。しかしジオンが勝利し、ジオングが存在しないと思われる『ジークアクス』の世界において、どのように生み出されたのかは気になる。
そして『ジークアクス』でサイコガンダムに搭乗しそうなドゥー・ムラサメの名前は、フランス語で「数字の2(ドゥー=deux)」を意味しているようにも見える。『Zガンダム』でのフォウ(数字の4)の例に当てはめるなら、ムラサメ研の2番目の被検体ということになるのだろうか。
またサイコガンダムをコロニー内に空調機と偽って持ちこんだのは「アマラカマラ商会」であり、アマラカマラ商会が入居しているビルにいたのがバスクである。
ちなみにアマラカマラ商会から連想される「アマラ」と「カマラ」といえば、「狼に育てられた」といわれた“二人の少女”の名前と一致する。もしこれがオマージュだとすれば、サイコガンダムに乗るのはドゥー(2番目)であり、もうひとりの別の人物(それが少女ならばゲーツではない?)が関与したとしても不思議ではない……!?
次回第7話の予告では、サイコガンダムがコロニー内で戦闘している描写もあった。赤いガンダムやジークアクスに立ちはだかる強敵になるのだろうか。そして劇中に頻繁に出てくる重要そうなワード「キラキラ」についてもドゥーが触れており、そのあたりの新事実が判明するのかも注目したい。