
国民的女優として長年活躍している綾瀬はるかさん。その美貌や高い演技力はもちろん、圧倒的な透明感と、バラエティ番組などで見せる天真爛漫な素顔も、多くの人をひきつけてやまない。
そんな彼女のナチュラルな可愛さは、出演した作品の中でも存分に発揮されている。ここでは、綾瀬はるかさんの魅力が爆発している実写化作品を改めて振り返っていこう。
※本記事には各作品の内容を含みます
■干物女の恋を見事に演じる『ホタルノヒカリ』
『ホタルノヒカリ』は、ひうらさとるさん原作のラブコメ漫画をドラマ化した作品で、2007年に日本テレビ系で放送。大きな話題を呼び、2010年には第2シーズン、2012年には劇場版も制作されている。
綾瀬さんが演じる雨宮蛍は、恋愛を放棄し、家ではジャージ姿でゴロゴロ過ごす「干物女」。職場では華やかなOLを装いながら、家では前髪をちょんまげにして、つまみ片手にビールを飲み、休日は食っちゃ寝という徹底した自堕落ぶりを見せる。
国民的女優とは思えないほどラフな姿だが、そこに親しみやすさと独特の可愛らしさがにじみ出ている。藤木直人さん演じるしっかり者のイケメン上司・高野部長との同居生活では、きっちりした部長とだらしない蛍の対比がコミカルに描かれ、二人のやりとりも面白い。
干物女だった蛍が恋を通して葛藤し、成長していく過程には、綾瀬さんの繊細な演技力が存分に活かされている。干物女というキャラクターのリアルさと、そこに宿る人間味が、綾瀬さんのかわいらしい魅力と見事に重なった作品と言えるだろう。
■等身大の女性を好演した『高台家の人々』
森本梢子さん原作の『高台家の人々』は、2016年に実写映画化。綾瀬さん演じる妄想が趣味の平凡なOL・平野木絵と、人の心が読める特殊な能力を持つ御曹司・高台光正の関係を描く、不思議なラブストーリーだ。斎藤工さんが光正を演じ、水原希子さん、間宮祥太朗さん、大地真央さん、市村正親さんといった、高台家の豪華なキャストも話題を集めた。
木絵はのんびりマイペースで、どんな場面でも妄想を膨らませてしまう。光正の母親に結婚を反対されても、「こうなったら駆け落ちするしか……」と大正ロマン風の妄想にふけるほど。
心が読める光正をも思わず笑わせてしまう木絵のキャラクターは、綾瀬さんの持つ自然体の明るさがベストマッチ。妄想癖のある平凡な女性が、本当の愛に向き合い、まっすぐに「好きです! 大好きです!」と気持ちを伝えるラストシーンは、綾瀬さんのピュアさが最大限に発揮された瞬間だった。