
2024年3月で20周年を迎えた『モンスターハンター』シリーズ(カプコン)。2025年2月28日にシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』が発売され、多くのプレイヤーをとりこにしている。
今作『モンハンワイルズ』の難易度は比較的マイルドで、初心者プレイヤーにもとっつきやすい内容になっている。しかし、これまでに発売された『モンハン』シリーズのなかには、とてつもない高難易度のモンスターも存在した。
そこで今回は、歴代『モンハン』シリーズで、あまりに難易度が高すぎてプレイヤーを絶望させた恐ろしいモンスターたちを振り返りたい。
※本記事には各作品の内容を含みます。
■『モンハン』で『FF』のモンスターが大暴れ!?
最初に紹介したい強敵は、2018年に発売された『モンスターハンター:ワールド』で追加配信されたモンスター「ベヒーモス」だ。このベヒーモスは、『ファイナルファンタジーXIV』とのコラボイベント(2018年8月)で実装。『ファイナルファンタジー』シリーズに登場する魔獣ベヒーモスが、そのままの姿で『モンハン』の世界に舞い降りた。
ベヒーモスは攻撃力と体力が圧倒的に高く、普通に戦うだけでもかなりの強敵。それに加えて「エクリプスメテオ」という必殺技が極めて危険だった。
それはまるで『ファイナルファンタジー』シリーズに登場する魔法「メテオ」をほうふつさせる大技で、巨大な隕石を召喚して大地に落下させるというもの。このエクリプスメテオは「即死級のダメージを与える技」ではなく、当たったら「即死」する。生き残るには何らかのアクションを駆使して回避するしかないのだ。
しかも地表に激突した隕石による攻撃範囲はとてつもなく広い。通常は隣接エリアにまで攻撃は及ばないのだが、エクリプスメテオの効果は隣接するエリアにまで波及する。
そのせいで、使用した場所によってはベースキャンプにいたとしても死亡するのだ。「ベースキャンプは安全地帯」という『モンハン』の常識が崩れ去った瞬間でもある。
なお、ベヒーモスには「極ベヒーモス」と呼ばれる強個体まで存在する。ゲームをかなりやりこんでいる狩猟の猛者からも「もう戦いたくない」という声があがるほどの強敵だった。
■伝説のモンスターが危険すぎるリニューアル!
続いて紹介したいのは、『モンスターハンター:ワールド』の超大型拡張コンテンツ『モンスターハンターワールド:アイスボーン』(2019年9月発売)に登場したモンスター「ミラボレアス」だ。
ミラボレアスは初代『モンスターハンター』などに登場したモンスターで、「古龍を超える存在」として君臨。ファンからの人気も高く、『アイスボーン』に登場すると発表されたときは大きな話題となった。
ゲーム内の世界においても「架空の存在」と思われているほど、ミラボレアスは伝説的なモンスター。その強さは折り紙つきで、基本的にどの作品に登場したときも猛威をふるった。
『アイスボーン』では専用のイベントストーリーまで追加され、特別な存在として扱われていた。筆者も実際に『アイスボーン』で戦ったが、歴代作品のミラボレアスから大きくリニューアルされていて驚いたのを覚えている。
素早く、精度の高い攻撃のほとんどが即死級。ミラボレアスを象徴する炎のブレスはバリエーションが増え、凶悪さが倍増していた。
とくに「劫火(ごうか)」と呼ばれる最強の炎ブレスは、回避しなければ問答無用で即死。ベースキャンプに瞬間移動するアイテム「モドリ玉」も使えない。戦闘エリアのすべてが炎で埋め尽くされる様子は圧巻のひとことだった。
なお、ミラボレアスが『アイスボーン』に実装されたとき、ネット上には「勝てない」「クリアできない」といった悲痛な叫びが目立った。