■実は三つ子、実は妻子持ちのキャラも?
なかなか奥が深いサンリオキャラクターたち。まだまだ驚きの設定はある。
1988年に誕生したカエルのキャラクター「けろけろけろっぴ」は実は三つ子である。きょうだいは、美人で木登りと料理が好きな、お姉さんの「ぴっき」と努力家で機械いじりが趣味の、弟の「ころっぴ」だ。ちなみに父親は医者、母親はレストランを経営しているという。
「けろっぴ」のグッズでは、たくさんのカエルの仲間たちが一緒に描かれることがまれにあるが、見分けがつかないほどにそっくりな三つ子たち。「ぴっき」はかろうじてまつ毛の有無で分別がつくが、「けろっぴ」と「ころっぴ」は服の柄でしか区別することができない。しかし、決して「けろっぴ」が大量発生しているわけではないのだ。ちなみに仲間たちの中には、いとこの「けろっぺ」と「ちっぴ」もいる。
家族ネタでは、こんな意外な家族関係も。1997年に誕生したゴールデンハムスターのキャラクター「コロコロクリリン」は妻子持ちだ。
妻であるメスハムスターのサクラとの間には、チビクリ、コマチ、クルミ、チェリー、シンゴ、ミルク、チャチャという七つ子の子どもがいる。かわいい見た目で一家の大黒柱。さらに、子どもたちの中には他の人の家で飼われている子もいる。
「コロコロクリリン」の世界観で驚くことがもう一つ。それは登場キャラクターの多さだ。サンリオの公式ホームページに載っている「コロコロクリリン」の家族や仲間たちとして紹介されているハムスターの総数は、クリリンの家族を合わせて合計86匹。数多くいるサンリオキャラクターの中でも、ここまで登場キャラが多いキャラクターはいないのではないだろうか。
最後は、サンリオのアイコンともいえる「ハローキティ」について。世界的に大人気のネコのキャラクターと思いきや、実はキティはあくまでネコをモチーフに擬人化したキャラクターであって、ネコではないことが公式より明かされている。それを裏付けるかのように、キティの父親が誕生日プレゼントとしてキティにあげたペルシャネコのキャラクター「チャーミーキティ」も2004年に誕生している。
このほかにも、「サンリオキャラクター大賞」初回速報で10位となったペンギンのキャラクター「タキシードサム」はペンギン年齢4歳で人間だと20歳、大学生でイギリス留学経験があり、英語も堪能だということがデザイナーのインタビューによって明かされている。
知れば知るほど奥深く意外なサンリオキャラクターの設定の数々。詳しく知れば、今年の「サンリオキャラクター大賞」でこれまで気にかけていなかったキャラに一票を投じたくなるかも?